「水清ければ月宿る」や「古川に水絶えず」など、
水にまつわる「ことわざ」や「慣用句」、皆さん知っていますよね?
音楽にも、水にまつわる曲も色々とあるんです、、、
2月に、音無美紀子の歌声喫茶に参加させていただいた時のこと。
出演者の皆さんが、お客様と童謡や唱歌を歌った中の1曲に、「春の小川」がありました。
♪春の小川はさらさらゆくよ♪という、うららかでノンビリした歌詞ですが、
この曲のモデルは「東京の渋谷区に流れる河骨川」だと言われています。
渋谷区の富ヶ谷付近を流れている河骨川は、
渋谷駅前に流れる渋谷川の支流の一つ。
河骨川は現在、地下水路となっていて、
その上に百貨店やビルなどが建っていています。
私たちがイメージする渋谷は
さまざまな人と車が行き交う「24時間眠らない街」ですが、
かつては「春の小川」のような景色が広がっていたんでしょうね、、、
川をモチーフにした唱歌といえば、
♪春のうららの 隅田川♪
滝廉太郎が作曲した「花」というのもあります。
こちらは、隅田川が歌詞にはっきり表記されています。
東京の下町を流れる隅田川は、かつて多くの人が集まる場所で、
歴史や文学などの舞台にもなっています。
春にはおよそ700本もの桜が咲き誇り、夏には花火大会が行われる隅田川。
滝廉太郎も、同じ景色を見ていたかもしれませんね。
さて今度は、少し足を伸ばして海外の川をご紹介。
チェコスロバキアの作曲家、スメタナが作った「モルダウ」という曲。
日本の明るいイメージとは違って、哀愁がありますよね。
小学6年生の時、チェコの演奏旅行に参加した時に、
この「モルダウ」を演奏しました。
ヨーロッパの川といえば、有名なのが「美しく青きドナウ」
こちらは、ヨハン・シュトラウス作曲。
ヨハン・シュトラウスはワルツ王といわれ、
明るく優雅な踊るための曲/ワルツをたくさん書きました。
この「美しく青きドナウ」は、今から150年前の1867年に作曲された曲で、
明るくて優雅な舞踏会のスタンダードナンバーとなっています。
タイトルに「ドナウ川」が入っている曲が、もう一つあります。
「ドナウ川のさざなみ」
こちらはロシアの作曲家、イヴァノヴィチが作った
「ドナウ川のさざなみ」という曲です。
こちらは、先ほどの美しき~とは違って、ずいぶんマイナーな感じ、
モルダウと同じように哀愁がありますよね。
同じドナウ川とタイトルについていても、ずいぶん雰囲気がちがいます。
「ドナウ川のさざなみ」は、近鉄名古屋駅の発車メロディとして長く親しまれています。
10年以上前に名古屋駅から近鉄電車に乗って地方公演に行く時に、
いきなりこの曲が駅のホームで大音量で流れて驚いた思い出があります。
川の水は、さまざまに形を変え、自由に流れていきます。
その様子を見ていると気持ちが自由になるし、
クヨクヨと悩んでいたことも洗い流してくれます。
水が華麗に踊るというイメージの曲「水麗舞(すいれいぶ)」は
オーストリアのザルツブルクでザルツァッハ川を見ながら生まれた曲です。
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♪OAした曲♪
●水麗舞 / 西村由紀江
●大いなる愛 / 西村由紀江 ※生演奏