2017.4.5~ 「今年のアカデミー賞を解説!そもそも映画コメンテーターってなに?」

第132回 ゲストは、映画コメンテーターの有村昆さんです。 

1976年、マレーシアクアラルンプール生まれ、
帰国後は東京で育ち、玉川大学芸術学部演劇学科卒業。
東京アナウンスセミナーでも学び、
映画コメンテーター、ラジオパーソナリティーとして
活躍されていらっしゃいます。

話題はまず、驚きだった今年のアカデミー賞授賞式から。
「作品賞を間違えるという、、、89回の歴史で初めてで、
 作品賞って最後の1つなんですよ。
 ところが、主演女優のスペアの封筒と間違えたって事でしたね。
 僕の見方ですけど、トランプ政権じゃなければ、
 LA LA LANDだったと思うんですよね。
 でも、アメリカ映画界は、もともと移民が作り上げてきたものなので、
 白人メインにしていこうというのは辞めよう、
 という風に投じた人が多かったんじゃないかなって」

作品賞を受賞した『ムーン・ライト』も
主演女優賞を獲ったエマ・ストーン主演の『LA LA LAND』も、
ぜひ皆に見て欲しい、と意気込む昆さん。
「セッション見てからのララランドですね。
 セッションは、ジャズのドラマーの話なんです。
 監督がもともと目指してたんですけど、鬼教官のせいで挫折するんです。
 だからこそ、映画で音楽に復讐するっていう、教官へのメッセージなんです。
 もうね、見ていただくと、爆発だってわかりますよ。」
その後、お金がかけて造られたLA LA LAND。
パワーが衰えず、見事に大ヒットし、新海誠監督のような現象に近い、とも。

日本では、年間2本程度しか見ないという人が、半数ほど。
アメリカ国民は年間6本と、差は歴然です。
「そういう方に、せめて、年間3本、4本見ていただくべき、
 水先案内人になりたかったんです。年間20本とか見る人に向けた
 コアな紹介をする映画評論家じゃなくて、
 ポップに、咀嚼した事を伝えて、映画界に貢献したいなって思って。」

有村昆さんは、学校で演劇を学ぶ中で、
自分はラジオパーソナリティーを目指したいと思うようになり、
コミュニティーFMで喋るようになります。
「コミュニティーを4、5局、バイト感覚でやって、
 次は有線やって、次に県の局になり。
 そしたら、試写状がいただけるようになるです。
 もともと映画好きなので、空き時間は全部試写会に行っていて。
 そしたら、映画の仕事が増え、事務所に所属して、
 さらに、映画をご紹介する仕事が増えていったんですね。」