2017.2.22~ 「だって、私たちはニューヨーカーだから」

第126回 ゲストは、メイクアップアーティスト、 TAKAKOさんです。

そもそもメイクアップアーティストを
目指したきっかけは、、、
「最初画家になりたかったんだけど、両親が
 画家は食べられないから、食べていける職業にしなさい、
 っていうので、キャンバスを顔にしたんです。」
それでも、メイクアップアーティストとして活動する中で
何度も挫折し、辞めようと思っていたそう。
「ロンドンで雑誌もやってるし、IDもやってたし、
 日本でもできるだろうと、自信を持っていたんです。
 で、19歳、20歳で日本に帰ってきたら、作品良いけど君いくつ?って。
 そんな日本にびっくりしちゃって。」
日本は当時、メイク業界はお弟子制度。年齢=キャリアでした。
日本の仕事のやり方などを覚えつつも、
自分を押し殺す仕事の仕方に嫌気も。

その後、ニューヨークに旅立つことになります。
きっかけは、TAKAKOさんが一番尊敬する
トップメイクアップアーティスト:ティエンさんの一言でした。
「ISSSEYさんのコレクションにチーフで来てて、
 私は英語ができるからってアシスタントになったんです。
 まだ駆け出しのペーペーだったんだけど、
 ズラーッと並んだモデルさんを見て”あのメイク綺麗、だれの?”
 って褒められて、一気に自信ついちゃって(笑)」
ティエンに弟子入りを志願しますが、
日本に居るべきだと言われ、悩みつつも、
ニューヨークに行きたい欲が勝ち、すべてを捨て旅立ちます。

「本当の人間の、意味とか存在価値を感じたい人は、
 ニューヨークに住んで欲しい。愛に溢れていて、
 世界中の人種が住んでいて、文化も言葉も違うのに
 まとまって暮らしているからね。
 ”僕たちはニューヨーカーだから”って。人種がニューヨーカー。」
旅行では無く、ぜひ住んで欲しいとTAKAKOさん。
ニューヨーカーたちの図々しさも良いのだそう。

「嫌なことがあってうつむいて歩いてたの。
 そしたら、下から、ホームレスの人の顔がニコっと出てきて。 
 “SMILE BABY! LOOK AT THE SKY!”って。
 この人お金もないし、家もないのに、私を笑顔で励ましてんだよ?!
 街の人たちが、街の人たちのこと見てんだもん。CAREしてる」

M1. 大人の言うことを聞け / NakamuraEmi
M2. New York / The Milk Carton Kids
M3. Native New Yorker / Esther Phillips