2016.12.7~ 「国内外のアーティストや街を取り続ける写真家」

第115回 ゲストは、写真家のハービー山口さんです。

ハービーさんは、1950年東京生まれ。
大学卒業後、1973年にロンドンへ渡り
10年間を過ごし、写真家として活動。

国内外のアーティストや街、人々を撮り続け、
数々の写真集を発表し、多くのファンを
魅了し続けていらっしゃいます。

ハービーさんは、山崎まさよしさんを
上京した当時から、撮影し続けています。
「予算がないけど、アー写撮ってほしいって依頼があって。
 僕って素早く撮るんで、彼に負担はなくて、
 ”これなら芸能活動いくらでもこなせる”って思ったんだって(笑)
 最初の写真を撮って、数ヶ月後に街で見て、またその数ヶ月後には、
 テレビでOne More Chance One More Timeを歌ってたんです。
 いい歌を歌う少年だな〜って」
その後の、『月明かりに照らされて』のジャケットなどは
ハービーさんが担当されています。

2000年に発売された、
『bridge 22―山崎まさよし×ハービー・山口』。
「僕と彼は、22歳離れているんですよ。
 ミシシッピとか行って撮りました。山さんは若い女性殺しですね(笑)
 まだフィルムの時代。彼の発案でLPのサイズになってます」
撮影の旅では、山崎まさよしさんがパスポートを紛失したり、
ブルースミュージシャンとセッションし、ステージに上がったり。
多くのエピソードがつまった写真集です。

ハービーは、雑誌『パチパチ』では
アーティストの写真とインタビューを掲載されていました。
「撮影とインタビューで1時間以上はかけないって決めてて。
 山さんは、、、 僕が甘やかしちゃったね、
 最初のフォトセッションで(笑)」

そんなハービーさんの最新の写真集『And STILLNESS』
が12月14日に発売になりました。
さらに、写真集の出版記念展覧会は、
2017年1月21日まで、乃木坂 Books And Modern で開催されています。

写真集『And STILLNESS』には、1985年から1999年まで
撮影しつづけた東ヨーロッパの姿が。
「1985年に、BOOWYというバンドを紹介されて、
 ビジュアル全部やってくださいって言われて。
 ベルリンにレコーディングするっていうので同行して、
 スアジオの近くに”ベルリンの壁”があったんですよ。
 コーラスで”Hey! Hey!”って僕の声も入ってるんです、、、
 ミュージシャンに憧れたけど、僕には才能がなくてね」
”ハービー”という名前も、憧れのアメリカ・ジャズフルート奏者の
ハービー・マンから取られた、あだ名だったそう。

M1. 無題 / 長澤知之
M2. 月明かりに照らされて / 山崎まさよし
M3. One more time, One more chance / 山崎まさよし 
M4. ホンキー・トンキー・クレイジー / BOφWY