2016.07.20〜 「盆石との出会い。お稽古へ尽力した日々」

第95回 ゲストは、細川流盆石家元嗣、 永島美奈子さんです。

永島さんと盆石との出会いは、幼稚園のころ。
「祖母がやっていて、お玄関にお盆石があって、
 白と黒の世界で引き込まれるものがありました。」
その後、中学生の時に祖母の代わりに
展覧会に行く機会があり、そこで様々な作品を見て、
盆石を習うようになったそう。
一番初めは、カルキュラムに沿った、
シンプルな景を作っていくところから習います。

高校生もお稽古を続けていた永島さんですが、
同世代の子たちには伝わらず、
“みなちゃん、お盆もって踊ってるらしい”
と言われてしまったとか!
「仲良くしていた子が日本舞踊していたので
 いつの間にかお盆持って踊っていることが浸透してしまって、
 訂正するのが大変でした(笑)」

大学に進学し、学生の間しか打ち込めないだろうと、
盆石のお稽古の数を増やした永島さん。
「就職活動を迎えて、自分が何をしたいのか考えていったら、
 お盆石がしたい、と思う自分がいて。
 内定もいただいていたんですが、そこの企業で働くよりも、
 今のお盆石をきちんと技術として打ち込みたいって。」
ご両親は驚いていらしたそうですが、
最終的にはやる気を理解してくれたそう。
「そこからは、普通の方の4倍くらいお稽古して。
 毎日細かい作業していますので、肩こりとか、
 目の疲れがひどかったですね」
盆石への愛が、ここまで永島さんを強くさせるようです。

レベルが上がると、
お手本がどんどん難しくなっていく盆石。
「1つ上がると、毎回壁にぶつかります。
 大学卒業してすぐぐらいで師範になりました。」
師範になってからもそこからお稽古を積み、
日本だけでなく、世界の景色もお盆石にするとか!
「ナイアガラとか、日本にない勢いを
 出さなくてはいけないので、苦戦しました」


M1. イジメテミタイ (DrugOn mix) / 杏子 collaboration with スガシカオ
M2. Warm And Beautiful / Linus Of Hollywood
M3. Junk / John Pizzarelli