【オヒル ノ オト×いか文庫】


オススメの本を紹介していただきました!

今日のお昼の音ではお店も本も持たない"エア本屋"『いか文庫』をご紹介しました♪

「エア本屋」だけど、いつもどこかで営業している
…そんな謎に包まれたいか文庫は、本好きな店主と、いか好きなバイトちゃんのお二人で運営されています。



【いか文庫 Official Site】
http://www.ikabunko.com/

【Facebook】
https://www.facebook.com/ikabunko

【いか文庫・店主Twitter】
https://twitter.com/ika_bunko

【いか文庫・バイトちゃんTwitter】
https://twitter.com/ika_baitochan


今回『いか文庫』のお二人が、オススメの本を紹介してくれました♪

******************

<店主オススメ>
▼『永遠の詩03 山之口貘』
「私が大好きなバンドが、貘さんの詩を歌ってるんだよ!
おかげで、全くわからなかった詩にこんなに興味が湧いています。
先生たちも、こうやって教えてくれたらいいのにねぇ〜」(店主)

 最近いか文庫で、詩の朗読会のイベントを始めて。朗読会はやったことがないし、詩のこともよくわからなかったので、朗読会というよりは、詩についてちょっと勉強するところから始めようかというので、最近2回目を開催したときに私が気になった詩人の事をたくさん調べて、レクチャーをして、みんなで詩人について深く詩ろう(知ろう)というものをやりました。
その詩人の方が山之口獏さんという詩人の中で、もう亡くなっていて、戦前から戦後まで活躍された方。高田渡というフォークシンガーが、最近だとハンバートハンバートというデュオだったり、キセルがカバーをしています。詩に高田渡さんが曲をつけて歌ったことで歌い継がれているということを知って。もともと私が音楽が好きだったので、大元の詩を違う人が書いていたというのに衝撃を受けて調べてみたら、山之口獏さん自身が誰よりもおもしろいキャラクターで、詩も一般的な、今までのイメージを覆す感じの詩が多くて。
特に、この小学館から出ている『永遠の詩』というシリーズの山之口獏っていう号の表紙には詩の一部分が書いてあるんですけれど、自分がすごい貧乏なことをおもしろおかしく詩にするという人で、これを見ていると辛いことがあっても気楽に生活をした方が、楽しんだ方がいいよって元気づけられる気がして、たまにペラペラめくって見ていたりしますので、オススメです。詩がよくわからない人にこそ呼んでもらって、親近感をもってもらえる詩だし、詩人だなあという意味ですごくオススメです。

▼清家雪子『月に吠えらんねえ』
 先ほどの山之口獏さんを知るために詩の本をいろいろ読み漁っていたらマンガに行き着いて。それが『月に吠えらんねえ』というマンガなんですけども、これは萩原朔太郎という詩人がいて、その人からイメージしたキャラクターを主人公にしているマンガです。その周りにはやっぱり、室生犀星からイメージしたキャラクターの人がいたり、北原白秋からイメージされた人がいたりという、当時活躍していた詩人や俳人、小説家などがたくさん出てくるマンガなんですけども、それがすごく面白くて、ちょっとグロテスクなシーンも多くて、ちょっとBL要素もあるんですけども面白くて。ついつい読んでいって、そこからまたさらに詩人に興味がわいて室生犀星の本を読んでみたりっていう、本が数珠つなぎの様に「これを読んだらこういうことが出てきたから、今度はこれを読んでみよう」っていう本の楽しみ方をすごく自分でも実感していて、それを色んな人に伝えられたらいいなって思うオススメです。

▼西加奈子『円卓』
 もう1つは、全然カラーが変わるんですけども、西加奈子さんの『円卓』という本を最近人に勧められて読んだら、もう本当に「おもしろい!」って叫びたくなるぐらいおもしろくて。主人公の小学三年生の”こっこ”という女の子の日常を描いた作品なんですけども。こっこ自身もキャラがすごいおもしろい上に、周りの家族だったり友だちだったり、みんな個性的で。そして個性的なんだけどみんなすごい真剣に生きているからおもしろくって、ちょっとほろっとするところもあって。日常ってこんなに楽しいんだなあと。私が電車の中で読んでいて本当に噴くくらいおもしろいシーンとか、逆に泣いてしまうシーンとかも、すごく短く一晩くらいで読めるくらいの厚さなんですけど「自分が小学生のころってどんなだったかな」と思い返したりして、すごく楽しめる作品なのでオススメです。

******************

<バイトちゃんオススメ>
▼『万葉集』(PIE International)
「美しいビジュアル、やさしい解説、英訳までついて!
この万葉集が教科書だったら、古典の成績良かっただろうなぁ〜」(バイトちゃん)

 万葉集自体はみんな学校でも習うものだと思うのですが、日本で最初に編集された歌集で、天平時代の天皇だったり、それに遣えていた人だったりと、いろんな身分の人が詠んだ歌がここに収められています。
この万葉集の何がおもしろいのかというと、開くとそこに歌が書いてあって、解説も書いてあるんですが、普通の和歌集だと歌人がこんなところでこんな風景の歌を詠んだんだろうなって想像するところで終わってしまうんですけど、この本は、その歌の次のページに実際に写真が出ていて、「当時の人はこんな景色を見て詠んでいたんだなあ」っていうのをより、想像を膨らませて楽しむ事ができるので、もし自分が学生時代にこの万葉集を手に入れていたのなら、勉強をもっと頑張っていて、古典の点数も上がったんじゃないかな、と思うような一冊です。

★コラボフェア『学校へイカう!』★

本日7月17日から
本の学校 今井ブックセンター×いか文庫コラボフェア『学校へイカう!』がスタートしました!(ワーイ!!)

期間は本日7月17日(金)から8月31日(月)まで
場所は鳥取県米子市にございます本の学校 今井ブックセンター(鳥取県米子市新開2-3-10)

お近くの方、「気になる!」そんな方は是非足を運んでみてくださいね!

詳しくはこちらのいか文庫Official Site内のフェア紹介ページをご覧下さい。
http://www.ikabunko.com/news/detail.php?no=1435156874

IMAIBOOKSホームページはコチラ
http://www1.imaibooks.co.jp/book/