Cocktail Voice @ THE BELLWOOD

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Cocktail Voice @ THE BELLWOOD #008 Aviation

世界を魅了したbartender鈴木敦(THE BELLWOOD)がcocktailのSTORY、Recipeを紹介。


 
この番組は、カクテルにまつわるエピソード、レシピ、そしてカクテルを音で提供します。

#8は現在も世界で人気のスタンダードカクテルのひとつ【Avitation】  


Voice


美味しいカクテルが飲みたくなるようなストーリーと音世界が堪能頂けます。
是非!ヘッドホンでお楽しみください。

#008 Aviation



Story

★#008 Aviation★




 日本ではAviationもしくはアビエーションと呼ばれているカクテル、1916年に当時ニューヨークのHotel WallicでヘッドバーテンダーをしていたHugo Ensslinというバーテンダーが書いた、Recipe for Mixed Drinkという本の中で初めて紹介されたカクテルです。
 このAviationは現在も世界中で人気のクラシックカクテルとして愛されていますが、こちらはジンサワーといカクテルのバリエーションの1つ、ジンをベースにレモンでサワー感を加えて、そこにマラスキーノチェリーのリキュールで甘みを加え、バイオレット(スミレのリキュール)で華やかさを添えたさっぱりとしたショートカクテルです。

 日本では1940年代ごろ流行ったブルームーンというカクテルの名前で知られている印象ですが、
実はブルームーンはAviationのバリエーションカクテルの1つで材料のマラスキーノチェリーを除いて作ったキリッとドライなカクテルです。



 僕が初めてAviationというカクテルを知ったのは今から8年前くらい、トロントに住んでいた時です。
 それまで実は飲んだことも聞いたこともなかったですが、当時、僕の周りのバーテンダー達の間でビンテージカクテルブームがあって、よくみんなで集まって、この18××年の○○というカクテル知ってる?という様な遊びの中で初めてこのカクテルと出会ったんです。

 口にした時、それまであまり飲んだことのないような味の感覚をその当時の僕は感じてその美味しさにすごく驚いたのをいまでも覚えています。
 それ以来個人的にも好きなクラシックカクテルの1つとなりました。

 キリッとした華やかな柑橘系のカクテルが飲みたい気分の時は、ぜひバーへ足を運びAviationを楽しんでみてください。





Recipe
★Aviation Recipe★



まずはシェーカーをご用意していただきます
そこにジンを45ml
レモンジュースを15ml
マラスキーノチェリーを5ml
ヴァイオレットリキュールを1bsp
もう少し甘さを加えたい場合は砂糖と水を2:1の割合で作ったシロップを1bsp加えてください
全てをシェーカーの中に注いだら氷を入れてよく冷えるまでシェークします。
シェークが終わったらカクテルグラスに注いでレモンも皮で香りをつけて完成です。