イケテない夏休み

20代前半の頃の夏、夜中に近くの自販機で飲み物を買おうとしたら、自販機の明かりのところに大きなセミがとまってました。
私はセミが大の苦手で、一瞬買うのをためらいましたが喉が渇いていたので意を決してボタンを押しました。
すると、ガシャン!と飲み物が落ちると同時に驚いたセミが「ジジッ!」と鳴きながら私のおでこに突進!
乾いた音と同時に頭突きを食らいました。
とっさに逃げようとして思いっきり転倒。
焦って変な風に体をひねったようで、腰は痛めるわ足首は捻挫するわ、ノースリーブと短パン姿だった為、膝も肘も擦りむき青タンも出来てしまい散々でした。
夏なのに傷が治るまで恥ずかしくて足や腕も出せませんでした。
以来ますますセミがダメに。
あの時の情け無さと恐怖は今でも忘れられません。

さかとも

神奈川県 / 女性 2019/7/22 22:08