2013年11月3日放送分
さて、今日はバックパックのことを考えてみましょう。
性能のいいバック・パックを使っていても、その性能を生かすには
正しく使う必要があります。
まず重要なのは、どこに何を詰めるのかというパッキングです。
最初に入れるのはテントやシュラフなど軽くてかさばるもの。
その上に重たいもの。重たいものは中央の背中側に詰めるようにすると
背負いながらも歩きやすいんですよ。
そして一番上にはレインウェアや行動中すぐに取り出すものをしまう。
これらを詰めた空きスペースに衣類や小物入れなどを埋め込んで、
グラつきをなくすようにしましょう。
また詰め終わって背負う際に、ショルダーベルトやヒップベルトで
フィット感を高めるのも忘れずに。
フィット感を高めるためにはサイドストラップも重要です。
サイドストラップはバックパックの側面にもうけられたストラップで、
これを絞り、荷物全体を外からギュッとホールドすることで、
荷物の重さを背中側に引き寄せることができます。
荷物が後ろに引っ張られると、体力が削られるだけでなく、
転倒の危険も高まりますから、サイドストラップを使って荷物を
しっかりと固めて下さいね。
また最近ではバックパックとは別に、胸に抱えるようにして行動する
チェストバックを使う人も増えてきました。
行動食や飲み物、地図など、行動中に何度も出し入れするものを
これに詰めておくのも使いやすくて便利ですよね。
バックパックを正しく使って山登りを安全に楽しんで下さいね。