PROGRAM NO.2015-0043


『坂番洋楽データファイル』 第110回


←Gのハイコードを押さえる手の裏っ側

そっかあ、デュアン・エディさんのギターに
影響されてるんですね。
60年代のエレキの神様達は。
やっぱり先駆者はエライなあ。
僕はチェット・アトキンスとか
ジャンゴ・ラインハルトはコピーしようとしたものの
聞くだけにしました(笑)。
スゴすぎ。



『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』 第110回 坂崎音楽堂

まだまだ続く「テ」で始まるアーティスト特集。

「テ」の13回目です。



『デペッシュ・モード(Depeche Mode)』

 ★1980年イギリス・エセックス州で結成された男性3人組のエレクトロ・ポップ・グループ。
  グループ名は、フランスのファッション雑誌『デペッシュ・モード』に由来。
  デビュー当時からヨーロッパをはじめ、アメリカ、南米などでは常にスタジアム級の会場のライヴを行なう、
  エレクトロ・ポップ界のスーパーグループの1つに数えられています。

  ♪エンジョイ・ザ・サイレンス (Enjoy The Silence)

   *1990年、全米8位まで上昇。


 ★この曲を含むアルバム『ヴァイオレーター』(1990)に続き、1993年リリースのアルバム
  『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』は、本国イギリスをはじめ、フランス、ドイツ、
  イタリア、スウェーデン、オーストリア、アメリカでアルバムチャートのナンバーワンに輝いています。




『デュアン・エディ(Duane Eddy)』

 ★1938年4月26日、ニューヨーク、コーニング生まれ(77歳)。
  5歳の時、父親にいくつかのコードを教わりギターを始める。
  ラジオから流れるカントリーミュージック番組に夢中になり、父親のマーチンのアコギを弾きまくる。
  その後、10代でバンドを組み、「チェット・アトキンス」や「レス・ポール」、
  ジャズの「バーニー・ケッセル」や「ジャンゴ・ラインハルト」などに影響を受けつつ、
  独自のギター奏法≪トゥワンギー≫を完成。
  1950年代の、シンプルかつメロディアスなロックンロールギター・インストゥルメンタルの草分け的存在。
  彼のスタイルは、1960年代のベンチャーズやシャンティーズといった
  サーフィン音楽系の若手ギタリスト達に多大なる影響を与えました。
  1960年代中頃から約20年ほど音楽のメジャーシーンから遠ざかっていましたが
  彼独特のギター奏法「トゥワンギー・ギター」を幼い頃に聴いて育ったミュージシャン達
  (B.J.トーマス、エミルー・ハリス、ベンチャーズ、フォリナー等)のアルバムにゲスト参加。
  そして1986年、当時は最先端の音楽集団アート・オブ・ノイズが、デュアン・エディを迎えて発表した曲が話題となりました。
 
  ♪ピーター・ガン(Peter Gunn)/アート・オブ・ノイズ with デュアン・エディ

   *オリジナルは1960年のヘンリー・マンシーニ
   *1986年、全米50位。


 ★翌年1987年、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、ジェフ・リンなどが
  バックアップしたデュアン・エディの復活アルバムも制作。
 


『デュラン・デュラン(Duran Duran)』

  ★1978年、イギリス・バーミンガムで結成された男性5人組。
   最初はオリジナルメンバーのニック・ローズ(キーボード)とジョン・テイラー(ギター)を含む4人組としてスタート。
   しかし、すぐにボーカルとベースが脱退。
   その後、ロジャー・テイラー(ドラム)が参加。
   1980年、ベーシスト探しが難航したためジョン・テイラーがベーシストに転向。 
   そしてギタリストとしてアンディ・テイラーが参加。
   そんな中、ボーカリスト選びが難航しオーディションに踏み切ります。
   そして、ルックス・魅力的な声、それにオーディションを受けた中で、
   唯一詩や曲を書きためたノートを持参していたこともあってサイモン・ル・ボンが選ばれます。
   1981年「ニューロマンティック」の中心的グループとして「プラネット・アース」でデビュー。
   最初は本国イギリス、ヨーロッパ、日本で絶大な人気を博します。
   当時の代表的なヒットシングルが・・・ 
   美女がまわし姿で相撲をとったり、ハイレグ姿の女性が子供用のプールで人工呼吸を受けたり・・・
   というエロティックなビデオクリップが話題になったこの曲。

  ♪グラビアの美少女(Girls On Film)

   *1981年、全英3位。


  ★1982年の終わり、MTVでの大量オンエアーされたこともあり、
   ついに全米でも大ヒットを記録したのがこの曲。

  ♪ハングリー・ライク・ザ・ウルフ(Hungry Like The Wolf)

   *リリースの翌年、1983年全米3位まで上昇。


  ★この大ヒットをきっかけに「第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン」の
   リーダー的存在として次々にヒットを放っていきます。

  ♪プリーズ・テル・ミー・ナウ(Is There Something I Should Know)

   *1983年、全英初の1位。全米では4位。

  ♪ザ・リフレックス(The Reflex)

   *1984年、全米初の1位。全英では2曲目の1位。

  ♪007/美しき獲物たち(A View To A Kill)

   *1985年、2曲目の全米1位。
   *1985年公開の『007/美しき獲物たち』(ロジャー・ムーア主演の最後の作品)の主題歌


  ★このヒットのあと、デュラン・デュランの活動を停止して、
   ジョン・テイラーとアンディ・テイラーが「パワーステーション」を、
   サイモン・ル・ボンがニック・ローズ、ロジャー・テイラーと「アーケイディア」を結成。
   その後デュラン・デュランとしてはメンバーの脱退や新加入などを繰り返しつつ、
   今年、5年ぶり通算14枚目となるニューアルバム『ペイパー・ゴッズ(Paper Gods)』を発表。

  ♪プレッシャー・オフ(Pressure Off)/デュラン・デュランfeat.ジャネールモネイ&ナイル・ロジャース




次回「坂崎さんの番組」という番組は
『坂崎音楽堂』もしもビートルズがあの曲をカヴァーしたら...