☆ジャーナリスト、シェリーめぐみさんのコーナー「シェリーめぐみ from NY」
今アメリカでは日系アメリカ人の歴史にしたドラマが話題!しかもホラー!?みなさん、第二次世界単線中アメリカに日系アメリカ人強制収容所があったこと、ご存じですか…?
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玉川太福「この時間はシェリーめぐみ from NY!アメリカ ニューヨーク在住のジャーナリスト シェリーめぐみさんにアメリカの今を伝えてもらいます。シェリーさん、こんばんは!太福です、よろしくお願いします。」
シェリーめぐみ「太福さん~こんばんはー宜しくお願いします」
玉川太福「お願いします~。シェリーさん早速ですが、またまた本日もシェリーさんにメールが届いてるんですよ」
シェリーめぐみ「すごーい!嬉しい~」
玉川太福「読みますね。ラジオネームがシェリーファンクラブ」
シェリーめぐみ「えっ!!?」
玉川太福「ファンクラブ出来ちゃいましたね」
シェリーめぐみ「ファンクラブ、ついに!(笑)生きてて良かった~」
玉川太福「本文も全部読んでしまうと、このコーナー終わってしまうのではないかというくらい熱い思いが溢れているというか…なので少し抜粋して読みますね。
《いつのまにか本当にシェリーさんのファンになってしまいました。毎日オンプラ楽しみでなりません。 “玉川太福の”じゃなくて、“シェリーの”オンプラになればいいのにと今では思っています。毎日お風呂で尾崎豊のシェリーを歌って、オンプラが始まるまで今か今かと待ちわびています。以上シェリーファンクラブより》とね。ちょっと病んでますね(笑)」
シェリーめぐみ「(笑)いやいや、大丈夫ですよ。だってお風呂の中で歌うくらいですから、歌っていられるなら大丈夫」
玉川太福「大丈夫ですか(笑)いやあ~恋わずらいですね(笑)」
シェリーめぐみ「(笑)」
玉川太福「これ毎週届くと思うので、またご紹介させて頂きますね」
シェリーめぐみ「ありがとうございます(笑)シェリーファンクラブさん、聞いてくださいね」
玉川太福「さてさて。今日はどんなお話ですか?」
シェリーめぐみ「今日は今アメリカで話題の、日系人の歴史をテーマにしたテレビドラマが話題になっています」
玉川太福「へー!どんな内容なんですか?」
シェリーめぐみ「AMCのホラードラマ」
玉川太福「えっ!ホラー?!」
シェリーめぐみ「そう、ホラーなの。《The Terror》シリーズのシーズン2で、 “ Infamy”(屈辱)というタイトルで、8月からスタートしました。舞台は第二次世界大戦中の日系アメリカ人強制収容所」
玉川太福「ほうほう」
シェリーめぐみ「聴いている皆さん知ってました?日系人の強制収容所があったんですよ、第二次世界大戦中にね。ユダヤ人じゃないですよ、日系アメリカ人の強制収容所がアメリカの中にありました」
玉川太福「いや、びっくりしました…」
シェリーめぐみ「これね、アメリカでも忘れられた歴史なんですよ」
玉川太福「へ~」
シェリーめぐみ「この話題を集める背景には、たった今世界で起こっている深刻な問題があるからなんです」
玉川太福「それは?」
シェリーめぐみ「その話に行く前に歴史の復習です!
1941年12月8日、日本によるハワイ真珠湾の攻撃で日米間の戦争が始まります。
それからおよそ2ヶ月後の1942年2月18日、
ルーズベルト大統領が出した大統領令により、12万人の日系アメリカ人が拘束され、権利を剥奪され財産も没収されて、強制収容所に収容されました」
玉川太福「へぇぇ…12万人…」
シェリーめぐみ「この収容されたほとんどは日系2世から4世のアメリカ国籍を持つアメリカ人です」
玉川太福「じゃあ(日系の)血を引いているだけで拘束されたんだ…」
シェリーめぐみ「そう。敵性国日本の血を引く者は、たとえアメリカ人であっても子供でも!赤ちゃんでも!危険とされました。戦争って恐ろしいですね」
玉川太福「恐ろしいですね…」
シェリーめぐみ「しかしこの事実は、これまでほとんどアメリカ人に知られることはなかったんです」
玉川太福「あらら」
シェリーめぐみ「だけど、近年になってようやく、同じ「アメリカ人」を4年近くにわたり劣悪な環境での生活を強要したことが、 人種差別として強い批判を浴びるようになってきました。同じくアメリカと戦っていたドイツ人は収容されていないですからね」
玉川太福「あ~そうかそうか」
シェリーめぐみ「そんな中でこの《The Terror、Infamy》は、映画も含めメジャーなドラマ作品として初めて、史実に忠実に日系人強制収容所が描かれていると絶賛を浴びています」
玉川太福「へ~」
シェリーめぐみ「エグゼクティブ・プロデューサー(プロデューサーの更に上の職)はリドリー・スコットで、キャストとスタッフほとんどすべてアジア系アメリカ人を起用し、歴史に詳しい日系人をコンサルタントに、可能な限り詳細まで忠実に再現していると」
玉川太福「凄い、興味持ちますね」
シェリーめぐみ「演出だけでなくこのドラマの実現に尽力した、スター俳優ジョージ・タケイ(初代スタートレックのスールー役で有名)は、強制収容所で生まれた経験を持っていると」
玉川太福「へー!そうなんだ」
シェリーめぐみ「このドラマで初めてこの歴史を知ったアメリカ人も少なくないわけです」
玉川太福「多いでしょうね、世代的にも」
シェリーめぐみ「ではこれまで誰にも関心を払われなかった日系アメリカ人強制収容所が、なぜ急に注目を集めるようになったのか。それは今日の移民問題があるからです」
玉川太福「あぁ~…」
シェリーめぐみ「今アメリカでトランプ政権の厳しい移民法により、
メキシコ国境では中米からの多くの不法移民や亡命希望者が劣悪な環境で拘束され、
何百人何千人の子供達は親から引き離されている状況が広く報道される中、
有識者がこの状況を日系アメリカ人の強制収容所に例えて強く批判しているわけです」
玉川太福「うんうん」
シェリーめぐみ「さらに、世界の国でも移民や少数民族に対する差別や虐待が止まず問題になっています」
玉川太福「はい」
シェリーめぐみ「肌の色や宗教、文化の違いで相手を判断し、憎んだり、差別攻撃する風潮が強まっています。アメリカの銃撃なんかもそうでした。メキシコ人を打ちたかったっていう犯人もいました」
玉川太福「うん」
シェリーめぐみ「こういう差別攻撃が強くなってしまっている今、日系アメリカ人に対して行われたこの事実をもう一度知り、同じことをもう2度と繰り返さないための教訓にしなければという動きも高まっています。そういう中で作られたのがこの《The Terror, Infamy》というわけなんですよ」
玉川太福「なるほど、凄いですね。言ってみればトランプ政権批判ドラマみたいなもんじゃないですか」
シェリーめぐみ「そういう見方もできますね。ドラマは批判しているわけではなく、淡々と歴史を伝えているんですけど」
玉川太福「事実を知って、ってことですよね」
シェリーめぐみ「そう。こういうことが起きたんです、貴方たち知らなかったでしょ?ってことですね。でね、これホラーなの」
玉川太福「あぁ、そうでしたね」
シェリーめぐみ「ホラーなのでお化けが出てくるわけですよ。どうやら日本から追ってきたらしい幽霊が収容所の日系人を呪う、という話なんですが…今のところそんなに怖くないと」
玉川太福「うんうん」
シェリーめぐみ「それより、幽霊よりも恐ろしいのは人間の行いだと見ているとひしひし感じます…」
玉川太福「そっか、まだ続いているからこれからどう展開していくかってところなんですね」
シェリーめぐみ「そうですね」
玉川太福「興味深いですね。有難うございます、あっという間に時間になってしまいました」
シェリーめぐみ「また宜しくお願いします」
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