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『ハシビロコウのすべて』(廣済堂出版)の撮影をご担当した、カメラマン・南幅俊輔さんをお迎えして、動かない鳥「ハシビロコウ」の秘密に迫ります!
▼動かない鳥の動かなさ
玉川「動かない?」
南幅「そうですね、本当は動くんですけど、ほとんど動かない。置物なんじゃないの?って言う人もいるし。ただ動くときがあるんで、その時まで待って欲しいですね」
玉川「どれくらい動かないんですか?」
南幅「野生で狩りをしてる時は、待ち伏せ式なので1時間2時間動かないとかはあるんですけど、動物園とかだったら…15分くらいは動かないですかね。もう少し待ってくれたら動くのになって思うんですよね」
玉川「何かの掛け声で動くとかないんですか?」
南幅「まったく無いですね(笑)」
玉川「大きいんですよね」
南幅「平均120センチくらいあるので、小学生の低学年くらいはありますね。大きさにびっくりするかもしれないです」
玉川「羽根を広げたら250センチとかあるんですよね!恐竜みたいですよね」
▼日本のハシビロコウ
玉川「絶滅危惧種のハシビロコウ。日本では14羽いるそうですが、これは世界的にかなり多いとか?」
南幅「そうですね、たぶん飼育されてる数では世界の中で日本が一番多いと思います」
玉川「それだけ人気なんですかね?」
南幅「そう思いますね。上野動物に行くと、週3、4回通ってる方がいるんです。皆さん一眼レフカメラ持って仲良くされてて。飼育員さんの名前まで覚えてるっていう(笑)」
玉川「ハシビロコウが動かないから!(笑)」
▼飼育員さんへの求愛行動
玉川「頭が良いんですか?」
南幅「そうですね。顔を覚えますね。飼育員さんに対して、求愛行動で、くちばしを打ち鳴らしたり、お辞儀をしたりするんです。しかもちょっと中でも格付けしてる感じ。無視される飼育員さんもいるみたいですけど(笑)休みの時に私服で行っても反応するみたいです。」
玉川「すごい!」
南幅「朝、動物園に行けば見れますよ。くしばしが地面につくくらいまで深々とお辞儀したりして。」
玉川「それはもう飼育員さんも抱くしかないですね!(笑)」
▼その魅力
玉川「どこが魅力なんでしょう?」
南幅「動きですね。」
玉川「動かないからこそいっこいっこの動きがが愛しくなるんですかねぇ」
南幅「動いた瞬間の表情とか、羽ばたいた時の風圧を感じるくらいのところとか、次どう動くのかなとか」
玉川「動かないからちょっと動くだけで!」
南幅「正面から見ると睨んでいるように見えるんですけど、横からとか下からみると可愛いんです」
▼現在飼育されているところ
*上野動物園
*千葉市動物園
*那須どうぶつ王国
*伊豆シャボテン動物公園
*掛川花鳥園(おすすめ!)
*神戸どうぶつ王国
*高知県立のいち動物公園
▼YOMIURI ONLINE
大手小町サイトで、コラム『いろいろな猫の生き方』執筆中。
https://otekomachi.yomiuri.co.jp/comfort/20190807-OKT8T167098/