一朝一夕ではブルースを自分の中に入れられない

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#21




2008年7月放送より


「ブルースらしきものはスパイダース時代にもやってはいたんだけれど、正直な話、よくわからなくてやっていたの(笑)。それで、今、派遣社員のように永井“ホトケ”隆さんのツアーに参加させていただいて、僕なりに肌でブルースってモノを勉強させてもらっています。それでやっと“そうなんだ”って思い初めているんだけどさ、まだまだ学習中ですね。ブルースは奥深いですよ」


「ホトケさんを見ていると、ブルースというのは一朝一夕では自分の中に入れられないなと思うわけです。長い人生をかけて悲哀や喜びなど、全部カラダで感じないとブルースを自分では演じられない。そういうことがこのトシ(69歳)になってやっとわかってきました」


「この間ね、“ムッシュ&ホトケのロッキン・ブルース・ツアー2008”と題して、東北に連れてってもらったんです。その旅の途中、仙台への移動日にトラブルがあり、電車が動かなくなってしまったの。それで、青森県の八戸にもう1泊することになって、だったらということで、ホトケさんと一緒に蕎麦屋さんで7~8時間、一緒に過ごしました。座敷で日本酒飲みながらね(笑)。実は、前日のライヴにそこの店主が来てくれたので行ってみたんですよ。何を話したか全然、覚えていないけど楽しかったですね。そんな風に、一カ所、一カ所、どこへ行っても楽しいのはホトケさんと快楽の志向が同じだからでしょうね。宮城県の石巻でライヴをした時は、お客さんが帰られた後にお寿司屋さんの親方が会場に来てくれて、その場でお寿司を握ってくれたんです。さすがに初めての経験でびっくりしました。なんせ、石巻ですし、本当に美味しいお寿司でした」


*次回は8月26日(月)午前7時頃更新!


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