デンマーク・ストリートって知ってる?

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#18




2007年5月放送より


「僕も、いわゆる、ご当地ソングを作っています。例えば、在籍したスパイダースでは<エレクトリックおばあちゃん>(1970年リリース、スパイダースのラスト・シングル)。“青森県弘前から来たおばあちゃん”が歌の主人公なんだけど、実は、僕の祖父さんが弘前出身だったんだ。な~んて話はどうでもよくて(笑)、この曲はご当地ソングに入れてもいいよね」

「“デンマーク・ストリート”って知っている? ロンドンのダウンタウンにあって、大昔、譜面を売っていた通りなの。音楽出版社やライヴハウス、楽器屋、その地下には小さなレコーディング・スタジオもあったりしてね。そのうちのひとつ<アシッド・ジャズ・スタジオ>で僕がレコーディングしたのが1993年だったかな。物凄く小さくて換気扇もないような場所だから(笑)、2時間も録音作業をしていると息が詰まってくるんだよ。地上に出て近くの楽器屋を覗いたりすると“お前、日本人か? この間、布袋(寅泰)が来たぞ”な~んて店員に声を掛けられたりして。そこには古い楽器も置いてあってね、その楽器たちがまるで昔話をしているように見えて、それを歌にした曲が<デンマーク・ストリート>(1994年リリースのアルバム『ゴロワーズ』に収録)です。だから、これもご当地ソングといえばご当地ソングだな」


「1960年代のアメリカでは、ブリティッシュのアクセントで喋ると女の子にモテたんだ。ほら、当時はビートルズが流行っていたからさ。逆に、アメリカ人がイギリスに行った時にウエスト・コースト風の英語で喋るとモテたらしい、ビーチボーイズも流行っていたからね。それぐらい、発音のインパクトってあるんだよね」

*次回は8月5日(月)午前7時頃更新!


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