6月24日(月)オンエア楽曲 〜otonote〜

6月24日(月)otonote

11:31 Manic Monday / Prince
11:34 Just Begun / Bain
11:47 海の幽霊 / 米津玄師 

12:02 Rock Steady / Whispers
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【オヒル ノ オト:選曲担当 赤木マキさん】

12:09 Persistente Cancion De La Memoria / Mono Fontana
12:13 G-mollpolska efter Anders Gustaf Jernberg / Emilia Amper
12:16 So In Love / Richard Davis
12:20 La Japonaise / Freddie Mercury & Montserrat Caballe

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12:35 可能性 / サンボマスター
12:43 RIVER / 10-FEET


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【オヒル ノ オト】
選曲家、DJ、音楽ライター、レコード店バイヤーなど、
様々な形で音楽のお仕事をされている方に
毎回テーマをたてていただき選曲をしていただく20分!
お昼のひととき、心地よい選曲でお楽しみください♪

今日の選曲担当も華道家でDJの赤木マキさんです!



 前回は「映画音楽Vol.3 ~戦メリの直後のポップな教授~」をテーマに選曲していただきましたが、
今回は「 異国のカフェで過ごす午後」をテーマに選曲していただきました!

以下、選曲リストとコメントです。

1.Presistente Cancion De La Memoria / Mono Fontana
アルゼンチン音響派に括られるブエノスアイレス出身のキーボーディスト/ピアニスト モノ・フォンタナ。2007年の名盤「Cribas」よりメイン曲に近い一曲。
生活と感情と、また他の何か耳や目に聴こえる、また聴こえない様々な音が、時間軸の中に流れ、収められたような、まさにサウンドスケープといった本作。フィールドレコーディング音源に重ねられたピアノのきらめきに色が見え、音に媒介されて”私じゃない誰か”の感情をはっきりと白昼夢的に観ることができるミラクル。勝井祐二、山本精一などの日本人アーティストとのコラボレーションも行い、日本での支持も厚い音楽家です。 

2. G-mollpolska efter Anders Gustaf Jernberg / Emilia Amper
「Trollfågeln」(2013年)より。魔法の鳥という邦題でリリースされた、スウェーデンの民俗楽器ニッケルハルパ奏者 エミリア・アムペルによる素敵な1枚。以前にスウェーデン大使館で花とDJ、両方のお仕事をいただいた際に出会った音楽で、民族楽器の音であるにもかかわらず、奏者のセンスにより曲調も現代的、中世的、古典的と多彩、飽きずに聴ける一作。ニッケルハルパは中世に北欧で用いられていた、スウェーデンのウップランド地方でのみ伝承される楽器。
ヴァイオリン型の擦弦楽器で、4本の弦と12本の共鳴弦を持ち、フレットのかわりに鍵盤風のものが付いているのが特徴で、弦弾きの大正琴のような姿。
彼女はこの楽器の2010年ワールド・チャンピオンの若き名手ということで、一度実際に拝聴してみたいと思っている楽器とアーティストです。

3. So In Love / Richard Davis
「驚異の低音 ベスト」(2006年)より。
“ベースが奏でる素晴らしき低音”に徹底的に拘り、国内外の優れたベーシスト/ベース・プレイヤーにフォーカス、ハイ・クオリティ・サウンドで作品を届け続けたキングレコードの名シリーズ「低音」。   
このベスト盤(2枚組)に、亡き祖父の所持品の整理中に出会い、これが私のDJスタイルのある時期を形成したと言っても過言ではないように思うほど、ある時期かけまくり、掘りまくり、、、。
その中でも特に素晴らしい低音と、音の表情を持つ一曲。
米国イリノイ州シカゴ生まれのアコースティック ・ ベース、ウッドベース巨匠 リチャード・デイヴィスの「So In Love」。愛とはこんなに悩ましいものなんですね!と、またこの音楽家も音であなたの感情を体感させてくれる、なんとも悩ましい音世界。こんな風に音が表現できるリチャード・デイヴィス先生は77年にウィスコンシン大学音楽部教授に就任され、現在もお元気でご活躍とのこと。 こちらも生演奏を聴いてみたいと願っているアーティストの一人です。

4. La Japonaise / Freddie Mercury & Montserrat Caballe
「Barcelona」(1988年)より。
星の数ほどの「形ある音楽」の中で、とても愛している一曲。
日本好きなフレディと、フレディが大ファンであったカタルーニャ生まれのオペラ歌手モンセラート・ カバリエの素晴らしい共作アルバム。表題曲「バルセロナ」はリリース後にバルセロナオリンピックのテーマ音楽となった。
日本語と英語で歌われる「La Japonaise」は、楽曲、メロディ、歌詞、二人の歌声(声質)が見事に響き合い、なんとも言えない美しさ。歌詞の一部、というかコーラス部分にフレディが詠う【富士の雪、京都の雨、東京の夜】という言葉の選択に、彼がいかに日本を知り、その美しさを感じ取っているかがよくうかがえる。彼の囁く【京都の雨】は、とても繊細で香しいほどの優しさ。
音表現とは伝達の魔法なのだと、心から想うのです。


◆赤木マキさんは先月、選曲を担当してくれたHideyo Blackmoonさんからのご推薦!
 学生時代のバンド活動を経てDTMを始めた赤木さん。
 卒業後、家電メーカーでHDD&DVDレコーダーの商品企画を担当、自身の名前を型番につけた「AK-G100~300」3機種のモデルを発表。
 2005年にakg+、makiAKAGIの名義でDJ・音楽活動をスタートされました。
 華道家元池坊いけばな正教授一級の師範資格を持つ生け花作家でもありDJでもある独自のスタンスから繰り広げられる魅惑の音世界。
 各方面から定評があり、その活動はナイトクラブ、ラウンジバー、レセプション、野外フェスと幅広く活動中です。

2017年12月1日に東京オペラシティ・コンサートホールで行われた、フジコ・ヘミングさんのソロコンサートの舞台上の装花を担当。
このコンサートは先日公開されたドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』のクライマックスを飾るシーンに登場しています。
そのコンサートの模様がwowowで放送されます。
「フジコ・ヘミング ソロコンサート ~いと小さきいのちのために~」
・6/30(日)よる8:00〜
・7/15(月・祝)午後2:30〜
https://www.wowow.co.jp/detail/115385

こちらもチェックしてみてください!

【赤木マキさん HP】
http://akagimaki.x0.com

【赤木マキさん Mixcloud】
https://www.mixcloud.com/akg_makiakagi/