肝が据わってなきゃジャニスの歌は唄えない

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#6



2007年5月放送より


「(歌手の)金子マリちゃんは包容力があって、イタリア・マフィアのお母さんみたいにド~ンと構えて“私が引き受けてあげるわよ”と言ってくれそうな母性愛を感じるんだ。彼女のことは<スモーキー・メディスン>というバンドをCharとやっている1970年代前半から知っているけど、当時はジャニス・ジョプリンの曲をカヴァーしていて、それがとてもフィットしていた。ああ、肝が据わった女だなって思ったし、そうじゃなければジャニスの歌なんて歌えないからね」


「俺はね、若い女の子に“可愛いわね”なんて言われると、“お前に言われたくねぇ”って感じで以前はムッとしていたんだよ。可愛いというのは“バカだ”と言われているような気がしたからさ(笑)。でも、冷静に考えたら、女というのはそういう視点で男を見ているんだな、それはそれで面白いなと思えてね。可愛いと感じるのは母性的な感覚じゃないかなって」


「そういえば、出来の悪い男に惚れる女性っているじゃない? 僕の知り合いでも結構、手間のかかる男が好きな女というのがいて、例えば、すぐに金を借りに来る男に惚れるとか(笑)。これって客観的に見ると“あんた、不幸だね”って思うんだけど、“いえいえ、これがいいんです”みたいな顔をしているんだから、それももしかして母性愛かも」


「ユーミンの歌で、学生時代に付き合っていた彼に“私は嫁に行くけどあなたは昔のままでいてね”っていうような歌詞があってさ、これって実に勝手だと思うんだけど、女性ってそういうところが根っこにあるんじゃないかな。男は言えないよ、そういうセリフ(笑)。母性愛とは関係ないけど(笑)」


*次回は5月13日(月)午前7時頃更新!


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