▼音声はコチラから!
https://park.gsj.mobi/voice/show/11111
【書評】
これは小説ではなく体験ルポなんですね。
タイトルの『スピード』って覚せい剤の隠語のことなんです。
著者の石丸さんが薬物中毒者を取材していくうちに、
自身もおぼれていく様を体験ルポとして書いている作品なんですよ。
1996年に飛鳥新社から出版されているのですが、
できれば文春文庫で買った方がいいです。
理由は高橋源一郎さんのあとがきが文春文庫の方にはあるから。
Kindle版にはなかったです。
薬物依存の話だと暗い内容だとイメージしますよね?
めちゃくちゃ楽しそうで面白いです(笑)
作品自体がドラッグのイメージである“高揚感”があります。
ぼくが読んだのは脱法ドラッグが渋谷で売られていた頃で、
サブカルチャー好きな人はドラッグへの興味もあるんですよね。
ただ世の中には“知ることが犯罪”ということもあって、
ドラッグなんかはそうですよね。
そこでこの本を読めば、
まるでドラッグを体験しているかのような内容になっています。
*石丸さんは【ダイアローグスペース】にご出演していただいます!
そちらもあわせてご覧くださいね♪
▼石丸元章『SPEED スピード』(文春文庫)
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1671370500000000000S