FUTURES ラジオ版学問ノススメ 蒲田健の収録後記&OA曲

ゲスト:猪瀬直樹

出でよ、「変人」!

猪瀬直樹さんの最新刊「ニッポン 2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法」

メディアアーティスト落合陽一さんとの共著である今作。二人の年齢差は41才。しかしそこには世代を超えて共通の価値観で語れる哲学がある。

およそ30年でその幕を閉じる平成。次の30年はどうなっていくのか?どうしてゆくべきなのか?

少子高齢化をはじめ深刻な問題が山積している日本。
2020年のビッグイベントに向けて、とりあえず多くの人の目はそちらを向いている。だが当然のことながら2020年の次には2021年がやってくる。そこからあわててとりかかるのでは遅きに失する危険性が高い。今すぐに着手しなければならない。

事ここに至るのには、歴史的な因果関係が存在する。過去を知り、現在を認識することによって初めて起こりうる未来を予測することができる。

猪瀬さんは作家として、日本の近代をテーマとした著作を発表し続けてきた。明治維新以降の150年が日本の近代。そこで何がなされ、どうのように風景が形作られていたのかということを定義づけ、総括しておかないと次の時代は見通すことはできない。逆に言えばそれをきちんと把握できているなら、やるべきことはクリアになってくる。

そしてやるべきことが明確になったならば、それはやらねばならない。机上の空論ではなく実際に手を動かし汗をかくことによって。
その時に求められるのは、やるべきことはやるという信念。「変人」扱いされるかもしれない。しかし何かを変えるときには、どこかで「普通」ではない違うフェイズにジャンプアップするタイミングが必ず来る。それをなしえるのは「普通」ではない「変人」。


「過去を知り そこから導き出される ことがわかれば
                     あとはやるのみ」

P.S.猪瀬事務所地下にある応接スペースでお話を伺った今回。夜な夜なここから新たな思考が生まれそして実践に結びついているのであろうな、と思わせる独特のオーラが漂う空間でした。

OA曲:「君の名は希望」(乃木坂46)