ゲストは、歌手のクミコさん。
宏美さんとクミコさんは、
1987年の「レ・ミゼラブル」で共演して以来のお付き合い。
長いお付き合いですがお互いの年齢については知らなかったそうで、この日の収録で宏美さんの還暦祝いのケーキを見て初めて知ったとか。
宏美さんはクミコさんのことをずっと年下だと思っていたそうですが……。
さてそんなおふたりですが、
クミコさんは「レ・ミゼラブル」の稽古中に起きた忘れられないことがあるそうです。
厳しい稽古の中、一度だけクミコさんが劇場から逃げてしまったときがあったそうです。
その日は劇場へ向かわず有楽町の映画館で映画を観たクミコさん。
観終わり、もやもやとした気持ちのまま有楽町の地下鉄へ行くと、
そこにいるはずのない宏美さんの姿が。
そしてクミコさんを見るなり「あらクミコ、どうしたの?」
と言われたそうです。
そのときのことがずっと忘れられないクミコさん。
なぜあのとき宏美さんが有楽町にいるのか…
気になることがたくさんあるそうですが、
当の宏美さんは全く覚えてないそうです!
さらに、クミコさんが劇場を逃げ出していたことも、
"今日いないなぁ"と思っていたくらいで、
気付いていなかったそうです。
不思議なこともあるものですね。
クミコさんといえばシャンソニエの老舗
「銀巴里」でシャンソン歌手として活動を始めました。
当時その舞台に憧れる人も多かったという「銀巴里」。
ですがクミコさんはオーディションに合格してから
「あれ?今からシャンソン歌手?」と気付いたといいます。
元々シャンソン歌手になろう!と
オーディションを受けたわけでは無かったということで、
銀巴里の舞台に立つようになってから
シャンソンを勉強し始めたそうです。
とにかく持ち歌が少なく、
周りの人たちが歌っている歌も知らないものばっかりだったとか。
今や「銀巴里が生んだ最後の歌姫」とまで
言われるようになったクミコさんですが、
スタートは意外なものでした。
そんなクミコさんは9月にシャンソンベストアルバム
「私の好きなシャンソン〜ニューベスト〜」をリリースしました。
クミコさんの歌う、様々なシャンソンが収録されたアルバム。
これをきっかけにシャンソンに興味を持ってもらえたら、
シャンソンは絶滅危惧種と言われてますから…
と語っていたクミコさん。
"年齢を味方にできる歌がシャンソン"と言っていたように、
これからもますますのご活躍を期待したいクミコさんでした。