▼音声はコチラから!
http://park.gsj.mobi/voice/show/9675
<あらすじ>
主人公・堂野崇文は、ある日痴漢の冤罪で実刑判決を受け、刑務所に入れられてしまう。入れられた雑居房には殺人や詐欺を犯したというクセのある男たちがおり、善人の堂野にとって理解しがたい人間たちだった。堂野はその中で人間不信に陥るが、同じ部屋にいた喜多川という不思議な男の無垢な優しさに救われ、二人の関係が深まっていく。
(感想:歌人・枡野浩一さんより)
三浦しをんさんが雑誌『ダ・ヴィンチ』で『箱の中』を紹介していて読んだ。こんな流れなら男が男を愛すると思った。続編『檻の外』は翌朝、吉祥寺のパルコブックセンターに駆け込んで買った。書店の開店時刻を待つほど続きを読みたくなった小説は生まれて初めてだった。
めろん
「講談社文庫版を紹介しているのだけど、もともとそれぞれ別の出版社から『箱の中』と『檻の外』が出ていたのを1冊にまとめたという非常にお買い得な文庫です!」
「『ダ・ヴィンチ』という本を紹介する雑誌があるのですが、誌上で“BL界の芥川賞”と呼ばれたのですね。三浦しをんさん自身もBL作品が好きで、『箱の中』の解説をされています。
”本作は愛によって人間が変化していく様、真実の愛を知った人間が周囲の人間に影響を与えていく様を高い密度で表現している”
と書かれていて絶賛していて、この絶賛に負けないくらいの作品なんですよね。
BL(ボーイズラブ)と呼ばれるジャンルの作品で、「読まない!」という人もいるかもしれませんが、幅広い作風のものがあり、傑作もいっぱいあるので、BL作品をあまり読んだことない人も、この作品から入るというのも良いと思います。」
「純愛ものの話で、“たまたま出会ってたまたま深い関係を結んだ人が男だった”というだけの話なので、男女の恋愛と変わらないのでぜひ、読んでもらいたいですね!」
▼木原音瀬『箱の中』
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000206036
▼木原音瀬『箱の中』 ツイッター
https://twitter.com/pjread_official