FUTURES ラジオ版学問ノススメ 蒲田健の収録後記

ゲスト:上阪徹さん

チェンジではなくトランスフォーメーション

上阪徹さんの最新刊「Microsoft 再始動する最強企業」

その名を知らぬものはいないといっても過言ではないIT界の巨人・マイクロソフト。だがその現在進行形の姿は意外と知られていない、と上阪さんは言う。

この20年、マイクロソフトは世界の時価総額のトップ5にランクインし続けている。移り気なマーケットにおいてこれを達成しているのはマイクロソフトのみである。

ウィンドウズ95で衝撃を与え、世界中でそのOSやソフトが利用されるようになり、創業者のビル・ゲイツは世界一の大富豪となった・・・というのが世間一般のマイクロソフトに対するイメージであろう。売り上げが莫大であることに不思議はない。だがもし売り上げの大きさに安住して横たわっているだけの存在であるならば、株価が上がり続ける=マーケットが期待し続ける、ということの説明がつかない。そこには会社の進路に対する、トップの明確なリーダーシップがあった。

初代CEOゲイツの目標は「すべてのデスクにコンピュータがある世界にすること」。世紀をまたいでそのミッションはほぼ達成されてきた。ではその先はどうするのか。

第3代CEOサティア・ナデラが発したメッセージは「マイクロソフトは何のために存在するのか」。自らの原点に立ち返ることにより、その存在意義を改めて見つめなおした。そして導き出された回答は「地球上のあらゆる人が、もっと多くのことができる力を提供すること」。

この素晴らしい哲学から生み出される製品・サービスは希望に満ちている。

「故あって 世界中から 支持される
          夢と希望と 愛にあふれて」

P.S. ウィンドウズとオフィスツールで儲けまくってる会社という認識でした。実はこんなところにマイクロソフト、なんですねー。