坂崎幸之助が独断と偏見で気になるアーティストを50音順に紹介している
≪坂番洋楽データファイル≫(略してSYDF)今回は「ヒ」の付くアーティスト20回目。
「ヒ」で始まるアーティスト20回目、ビートルズの11回目。
今回は2枚組アルバム『ザ・ビートルズ(通称:ホワイト・アルバム)』
の2枚目と
アニメーション映画のサウンドトラック盤『イエロー・サブマリン』です。
★全英チャートでは10週連続の1位。全米では通算9週の1位。
リリース1ヶ月で世界中で400万セット以上のセールスを達成。
1970年末まで、2枚組としては驚異的な650万セットというセールスを
記録した『ザ・ビートルズ(通称:ホワイト・アルバム)』。
♪バースデイ(Birthday)
*ポールとジョンの共作。
リードボーカルの大部分がポール(一部ジョン)
ピアノはポール、リードギターがジョン、
ベース&タンバリンがジョージ、ドラムスがリンゴ。
*コーラスにはヨーコ・オノ&パティ・ハリスンが参加。
♪ヤー・ブルース(Yer Blues)
*ジョンがインドで書いた曲。
当時のイギリスのブルース・ブームを皮肉って作ったとか。
*リードボーボーカル&リードギターはジョン、
ベースがポール、リードギターがジョージ、ドラムスがリンゴ。
♪マザー・ネイチャーズ・サン(Mother Nature's Son)
*ポールの作品でボーカルをはじめ、ポールの多重録音。
*ホーン・アレンジのみジョージ・マーティン。
♪エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー
(Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey)
*ジョンの作品でリードボーカルもジョン。
*ビートルズ作品の中で最もタイトルが長いナンバー。
最初タイトルは "Come On,Come On" だったそうです。
♪セクシー・セディ(Sexy Sadie)
*ジョンがインドのマハリシを皮肉って作った曲。
リードギターはジョージ。
♪ヘルター・スケルター(Helter Skelter)
*ポール曰く「ザ・フーのような騒がしい曲を作りたかった」とのこと。
*オリジナルは25分ほどにも及んだが、編集で約4分半に。
*サックスはジョン、
トランペットはロードマネージャーのマル・エヴァンスが担当。
♪ロング・ロング・ロング(Long, Long, Long)
*ジョージの作品。リードボーカルもジョージ。
♪レボリューション1(Revolution 1)
*シングル盤「ヘイ・ジュード」のB面にカップリングされていた曲の
スローバージョン。
*リードボーカルはジョンで、レコーディングの時、
床に寝転びながら歌ったそうです。
♪ハニー・パイ(Honey Pie)
*ポールの作品。「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」に続く
“ボードビル・スタイル”の曲。
♪サヴォイ・トラッフル(Savoy Truffle)
*ジョージの作品。親友のエリック・クラプトンが、
虫歯の痛みに悩まされていたのを面白がって作った曲。
*セッションミュージシャンが、4本のテナーサックスと、
2本のバリトンサックスで参加。
♪クライ・ベイビー・クライ(Cry Baby Cry)
*ジョンの作品で、ジョン曰く
「雑誌の広告からインスパイアされて作った」そうです。
♪レボリューション9(Revolution 9)
*ジョンとヨーコによる前衛作品。
*クラシックやサウンドエフェクト(SE)のテープを短く繋ぎ合わせたり
逆回転させたりして作ったもの。
♪グッド・ナイト(Good Night)
*ジョンがリンゴのためにつくった作品。
*リンゴのリードボーカル以外、メンバーは不参加で、
30人編成のオーケストラと合唱団が参加。
『イエロー・サブマリン』
★『ザ・ビートルズ(通称:ホワイト・アルバム)』発表から2ヶ月足らず、
1969年1月17日にリリースされたのが『イエロー・サブマリン』。
前年1968年8月4日に公開されたビートルズ初の
同名アニメーション映画のサウンドトラック盤。
レコーディングの時期は
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年6月1日)と
『マジカル・ミステリー・ツアー』(1967年11月27日)の間に行われました。
「イエロー・サブマリン」と「愛こそはすべて」以外の歌モノで、
アルバムのために書き下ろされた新曲は4曲。
残りの7曲は映画用に作られたジョージ・マーティンによる
インスト曲。
今回、坂番ではアルバム用に作られた新曲4曲をご紹介。
♪オンリーア・ノーザン・ソング(Only a Northern Song)
*ジョージの作品でリードボーカルもジョージ。
*元々は『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』用
に作られた曲。
*タイトルの「ノーザン・ソング」は、
ビートルズの楽曲の権利を管理する会社名に由来。
♪オール・トゥゲザー・ナウ(All Together Now)
*ポールの作品で「子供のために作った」とのこと。
*のちにジョンは、サッカー場でこの曲を観客が
大合唱していたのを聴いて「うれしかった」とか。
♪ヘイ・ブルドッグ(Hey Bulldog)
*ジョンの作品でリードボーカルもジョン。
犬のモノマネはポールが担当。
♪イッツ・オール・トゥ・マッチ(It's All Too Much)
*ジョージの作品でリードボーカルもジョージ。
「当時のサイケデリックな時代をテーマにした
ロックンロールソングを書きたかった」そうです。
●次回のSYDFはアルバム『アビイ・ロード』特集です。
:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:
次の更新はネット局すべてのOA終了後
8月20日(月)21時以降となります。
:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+: