FUTURES ラジオ版学問ノススメ 蒲田健の収録後記

ゲスト:高野秀行(ノンフィクション作家)

過ぎたるは及ばざるよりずっといい

高野秀行さんの最新刊「間違う力」

それまでに無い価値というのは 「違い」から生まれる。それは 「間違い」であるかもしれない。決して故意に「間違う」わけではない。しかし後に、それは有効利用できるものになり得る。

飄々とした語り口で、驚愕のエピソードを次々と披露する高野さん。その骨頂はトライアンドエラー 。トライしてるからこそ、一つ一つのエピソードの迫力、粒立ちが凄い。

初期設定としての必要条件は、とにかく動くこと。結果、エラー(間違い)と同数のトライから膨大な手持ちのカードを得ることになる。財産として蓄積される。さらにひたすらエラーを恐れず重ねる。やがて誰も到達していないオンリーワンの地平に立つ。

オンリーワンのメリットを「競わないので楽」「知ってるのは自分だけなので人が話を聞きに来る」とにこやかに語る高野さん。そのポジション、めちゃくちゃ魅力的である。


「間違えて 更に重ねて 間違えて
ゲットするもの それオンリーワン」


P.S.クリエイティブなことをしようという人には特に、どんどん間違えることオススメしますという高野さん。そうだよなー、どんどんエラーすべしだ!