湯浅町の、民俗芸能「三面獅子舞」が行われる『顕國神社の祭礼』

放送後記

日本遺産。
その裏には数々の歴史的なドラマ・魅力的なストーリーが隠されています。
JAPAN HERITAGE~ラジオ日本遺産~。

今回は、「『最初の一滴』醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」と題した和歌山県の日本遺産の中から、湯浅町の、『顕國神社の祭礼』をご紹介しました。

顕國神社、そこは醤油醸造家たちが、
商売繁盛や日々の暮らしの安全を祈願した、湯浅の総鎮守です。


顕國神社では毎年7月18日夏祭り、10月18日頃秋祭りを開催されます。
その際に登場するのが三面獅子。


三面とは、天狗のように鼻の高い「オニ」、牙のある「ワニ」、
そして魔物である「獅子」の事。
神の使いであるオニとワニが獅子を退治する、民俗芸能
「三面獅子舞」が行われます。

太鼓の音に合わせ、オニとワニに鉾を突き付けられた獅子が、
高々ととぐろを巻いて反り返り、時には怒って襲い掛かるなど、
まるで一つの舞台をみるような行事です。

三面獅子の由来は定かではありませんが、1730年頃には
獅子の姿が描かれていた事から古くから伝わる伝統行事だとされています。

顕國神社での舞を終えると、三面獅子に加え、神輿や騎馬武者行列が
湯浅の街並みを練り歩きます。


魔物である獅子ですが、この獅子に頭を噛んでもらうと、
病気にならないと伝えられており、町の大人たちは子供を噛んでもらうそうですよ。

でも、、怖くて思わず泣いちゃいますよね。

ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。