ゲスト:小野雅裕(NASA技術者)
「生命は最終手段の仮説である」byカールセーガン
小野雅裕さんの最新刊「宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八」
7歳の時から宇宙に魅せられてきている小野さん。紆余曲折ありながらも、その恋にも似た宇宙への思いは、現在NASAジェット推進研究所で花開く。彼を突き動かす原動力になっているのが、“イマジネーション”。
「人が想像できることは全て実現できる」とはジュールベルヌの言葉。イマジネーションがあって、いつかそれが現実となり、更にそれがあらたなイマジネーションのタネとなる。ホモサピエンス=考えるヒトとして、人類を人類たらしめている大元といってもいいかもしれない、それがイマジネーション。
その想像の翼を大きく大きく広げて挑む「宇宙に命はあるのか」という難問。それらしいものが見つかったとしても科学者たちはすぐにそれを「命である」とは安請け合いしない。「命でない」という可能性のうえに成り立つ仮説を提出し検証する。そしてあらゆる仮説が否定されたときに初めて「命である」という宣言がなされる。
果たして我々はその宣言に立ち会う僥倖に恵まれるのだろうか?様々なイマジネーションの集積がそれを可能にするかもしれない。
「この宇宙 我々だけが 生きている?
わが想像は 否と言ってる」
P.S.愛娘に会うために2週間おきにカリフォルニアから帰ってくるという小野さん。愛するものにとことん真摯な方であるとお見受けしました。