2017年12月16日

西村由紀江のSmile wind

今回はピアノとピアノの音を届ける「スマイルピアノ500」レポート。

東北の被災地に、ピアノとピアノの音を届ける活動「スマイルピアノ500」。
東日本大震災で失われたピアノの数は、およそ500台だと言われています。

「失われたピアノとピアノの音を届けたい」という気持ちから始めたのが、
「スマイルピアノ500」という活動です。

みなさんのご協力により、グランドピアノ:6台、アップライトピアノ:36台、
電子ピアノ:6台、合計48台のピアノを届けることができました。

ピアノをお譲り頂いた皆さん、ありがとうございます。

また他にも、ピアニスト中村由利子さんや三菱商事社員の方、
神戸の方からはグランドピアノを譲ってくださるなど、
たくさんお話しを頂いています。

本当に、ありがとうございます。


先月の11月2日に、岩手県 野田村の佐藤さんのお宅にピアノを届けてきました。

野田村といえば、震災で大きな被害を受けた地域で、
今回ピアノをお届けした佐藤さんのお宅も例外ではなかったそうです。

佐藤さんはご夫婦で、新鮮な魚介類が食べられるお店
「はまなす食堂」を営んでいました。 
創業は昭和47年!

ホタテやカニなどが入った磯ラーメンが名物で、
メディアにも度々取り上げられるほどだったとか…

ご主人が漁業権を持っているので、
どこよりも新鮮な魚介類を提供できたんだそうです。

実は、そのご主人が、震災の際に亡くなられたと伺いました。

被災した後は、お母さんと次女は野田村の公民館へ。
おばあちゃんは友人の家と、バラバラになったそうです。

その後、久慈市でアパートを借りて、みんなで過ごすように…

2015年から、野田村の高台に自宅を再建。
ようやく、ピアノがある環境を考えられるようになったと連絡をいただきました。

現在、お孫さん3人がピアノを習っていて、中でも長女が一番熱心なんだとか

ピアノをお届けした当日、長女は不在で、
次女と三女がピアノの弾き初めをしてくれました。

今回お届けしたピアノは、岩手県北上市にお住まいの方で、
娘さん3人がピアノを弾いていたそうです。

お届けした佐藤さんのお宅も、娘さん3人がピアノを弾いているということで、
3姉妹で3人全員がピアノを習っているということを聞いて、
不思議な巡り合わせを感じました。

「スマイルピアノ500」では、震災でピアノを失った方からのご連絡をお待ちしています。
番組、または、私、西村由紀江のホームページまでご連絡ください。

http://www.nishimura-yukie.com

これからも、ピアノとピアノの音をお届けしたいと思いますので、待っていてくださいね。


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番組では、あなたからのメッセージをお待ちしています。

メールの方は、番組ホームページから!
ハガキの方は、今お聞きの放送局『西村由紀江のSMILE WIND』 まで。

「家族や仲間の話」、「嬉しかったこと」「失敗をしちゃったこと」など、
どんな出来事でも構いません。「あなたの身近にあるエピソード」を教えてください。
ピアノの生演奏と共にご紹介をさせていただきます。
あなたの聞きたい曲もリクエストして下さい。エピソードと一緒にご紹介します。

あなたにとって、笑顔の風が吹く1週間でありますように……。


♪今日OAした曲♪

●雪の情景 / 西村由紀江
●夢を追いかけて~薫のテーマ~ / 西村由紀江 ※生演奏
●あなたに最高のしあわせを / 西村由紀江 ※生演奏