本日の20時台 JAZZ&VOCAL NIGHTは『JAZZ LIFE』最新号特集&ゲストMC早田さんの選曲です。

Today's Topic




本日は行方さんに代わって音楽ライターの早田和音さんをMCにお迎えして『JAZZ LIFE』最新号から新譜を中心にお届けいたしました。

まず1曲目はジャズ・ギタリストの巨匠、ウェス・モンゴメリー。
1965年3月、パリのシャンゼリゼ劇場にて、ウェス最盛期のライブ録音がようやく〝正規盤"として今月リリース。
アルバム・タイトルは『イン・パリ~ザ・ディフィニティブ ORTF レコーディング』(★ジャケット写真:KKJ-1025 キングインターナショナル)から。
曲はウェスの代表曲「フォー・オン・シックス」。「Four On Six」とは Four Fingers On Six Strings の意味だそうです。

2曲目は『JAZZ LIFE』1月号の表紙にもなっているドラマー、神保彰さん。
彼は2015年から元旦アルバムリリースしているそうで、2018年元旦には2作リリース。
ラテン系の『22 South Bound』とフュージョン系の『23 West Bound』です。
曲は『22 South Bound』から「アイランド・ウィンド」をお届けいたしました。


お次からは早田さんが今年印象深かった曲をいくつか。

まずはステイシー・ケント。
以前番組でも紹介しましたが、今年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロとも旧友の仲。
その彼が作詞を手掛けた曲「Bullet Train」(新幹線)は念願かなってオーケストラとの共演です。

次はパット・メセニー次世代のギタリストでもトップ・ランナーであるカート・ローゼンウィンケル。
今年2月にリリースしたアルバムは10年がかりの力作でほぼすべての楽器をひとりで多重録音。
曲は「カイピ」(=カイピリーニャ(ブラジルのカクテル))で、こちらは若いブラジル・ミュージシャンを起用。

次はビル・エヴァンス。
たった半年しか存在しなかったトリオ、w/ エディ・ゴメス(B)、ジャック・ディジョネット(DS)。
1968年6月のライヴが発掘され今年の夏、話題となりました。
曲は「ユア・ゴナ・ヒア・フロム・ミー」でした。

続きまして、先述のジャック・ディジョネットがハドソン・ヴァレーに住むご近所バンド、ハドソン。
メンバーは14年のウッドストック・ジャズ・フェスティヴァルでの共演から意気投合したラリー・グレナディア、ジョン・メデスキ&ジョン・スコフィールド。
曲は1969年ザ・バンドの「アップ・オン・クリップル・クリーク」でした。


最後はクリスマス・ソングを。
ジョシュア・レッドマンがブラッド・メルドー・トリオをバックにサックスを吹く「サンタが街にやって来る」。
収録アルバム『ジャズ・クリスマス・パーティ』リリースは今年でしたが、こちらは1997年の録音です。

そしてもう1曲。
「アントニオの歌」で有名なマイケル・フランクスがしっとりと歌う「君に贈るプラスティック・スター」でお別れです。

来週は今年最後のリクエスト特集ですね。
お楽しみに♪