毎年8月22日から25日に輪島市で行われる、能登キリコ祭りの代表的な、夏祭りの総称、輪島市の「輪島大祭」

放送後記


日本遺産。
その裏には数々の歴史的なドラマ・魅力的なストーリーが隠されています。
JAPAN HERITAGE~ラジオ日本遺産~。

今回は、「灯り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り~」と題した石川県の日本遺産の中から輪島市の輪島大祭をご紹介しました。

「キリコ祭り」、をご存じでしょうか?
「キリコ」、と呼ばれる高さ数メートルから十数メートルもある
直方体の巨大な灯籠(とうろう)を担いで町を練り歩く、 
江戸時代から続く能登自慢のお祭りです。
7月から10月の長い期間、能登半島各地で行われます。

そして毎年8月22日から25日に輪島市で行われるのが「輪島大祭」です。
能登キリコ祭りでも代表的な、輪島市中心部の4つの地区で行う夏祭りの総称。
輪島名物の漆で塗られた豪華なキリコが輪島市内を練り歩き、この4日間はむせかえるような熱気に包まれます。

最初に始まるのは奥津比咩神社の祭礼。
見所は神輿を担ぐのは、顔に紅を塗り、カラフルな腰巻(こしまき)姿で女装した若者達!
神輿ごと海に入ると、陸地の子供達との綱引きが始まり、豊漁を祈ります。


重蔵神社の祭礼の見所は最後!キリコで回った後は、火の付いた大松明を若者達が勢いよく倒し、炎の中から御幣をめぐり、躍動感あふれる激しい奪い合いが繰り広げられます。
キリコが一番多く揃うのもこのお祭りです。


住吉神社の祭礼の見所は、輪島川の三角州へと向かう所。
天狗や般若の面を付けた打ち手が太鼓を激しく打ち鳴らして神輿を先導。それに合わせて、三角州の道中にかかる橋の上を、キリコの行列が一気に走りだす姿は大迫力!
朝の連続テレビ小説「まれ」でも登場したお祭りです。


最後を飾るのは、輪島前神社の祭礼。
大漁と海上安全を願う鯛の形をした神輿とキリコが一緒に、
狭い通りを勢いよく何度も駆け抜けます。

港には大漁旗を掲げた漁船が並び、祭りは最高潮。
最後はお祭り広場での松明神事。
巨大な松明を倒して、大漁か豊作かを占います。

皆様もキリコと共に夏の夜を焦がしてみてはいかがでしょう?

ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。