【アップル新製品】Siri搭載スピーカー「HomePod」 ひと言でいうと何?

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。6月6日(火)の放送では、Appleが発表した新製品についてITジャーナリストの三上洋さんに話を伺いました。

Appleは、日本時間の6日未明にカリフォルニアで行われた開発者向けカンファレンス「WWDC」でスマートスピーカーのHomePodなどの新製品を発表しました。

「『WWDC』は本来ハードウェアよりソフトウェアの発表が中心なんですが、今回はたくさんのハードウェアを出してきました。デスクトップ型のiMacやiMac Pro、それからちょうど良さそうなサイズのiPad、それにスマートスピーカーのHomePodなどです。ただ、やはり革新的なものが出ていないという印象があります」と総括する三上さん。

新たに発表されたHomePodについて、「ひと言でいえば高性能スピーカー。円筒形で、180°音が聴こえます。中に人工知能のSiriが搭載されていて、話をすると返事も返ってくるし、音楽も聴けるんです」と解説。

スマートスピーカーの分野では、AmazonやGoogleも製品を発表しています。それらとHomePodの違いはどこにあるのでしょうか。

「ライバルとなるAmazon EchoやGoogle Homeは他の電化製品と連動したりコントロールするのがメインです。今回のHomePodは音楽を流したり、Siriとやりとりできるというイメージで、まだ(家電の)コントロールはできないようです」とのこと。

HomePodの価格や発売時期について、「GoogleやAmazonは安く出して普及させようとしています。Googleの場合129ドル、Amazonの場合は180ドル。日本円だと2万円前後でしょう。HomePodは349ドル。日本円だと4万円前後になるかと。あと日本での発売は来年なんですよ。AIやスマートスピーカーの分野はどうしても日本が遅れてしまいます。日本語の対応や日本語の認識はちょっと時間がかかるんでしょうね」と話す三上さん。

今回の発表について「ハードウェアをすごくたくさん出してきて、熱心でした。通常は1時間か1時間半ですが、2時間半もかけたんです。終わったのが日本時間の(午前)4時半。これだけハードウェアを出していて、革新的なものが出ていないという批判のなか、(Appleは)少し球をたくさん投げてヒットを出そうというイメージです」とまとめていました。