2017.5.3~ 「初舞台から50年目! 節目のスタートは、、、」

第136回 ゲストは、歌舞伎俳優の中村扇雀さんです。 

扇雀さんは、杏子と同じ、1960年生まれ。
6歳で初舞台、慶応大学法学部を卒業され、
95年に3台目中村扇雀を襲名されています。

今年は、初舞台から50年という、節目。
50年目の幕開けは、歌舞伎ではなく、
NODA・MAP 第21回公演『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』でした。
「初芝居は歌舞伎とやってきたので、
 僕自身は、予想もしていなかったことで。
 ただ、僕らしいかな、とも思ったんですけどね。」

舞台は、江戸時代。
亡くなった中村勘三郎さんへの思いがこもった
野田秀樹さんの作・演出の作品です。

扇雀さんの役どころは、伊達の重役人!
登場、1言目は、なんと”俺は歌舞伎が大っ嫌いだ”。
「野田さん、僕に言わせるのを、
 すごい楽しみにしてたみたいで(笑)
 僕以外が全員歌舞伎一座に入るから、真逆ですよね。
 野田さんは、普段から新作は当て書きなので、
 僕なら早替えできるだろうって、結局14回着替えしましたね!」
現場には歌舞伎の衣装さんなどはいらっしゃらないものの、
スタッフと抜群の連携を行い、見事に成功していったそう。

著書の中にもありますが、扇雀さんは
歌舞伎と歌舞伎以外の舞台との”通訳”である、とおっしゃいます。
「稽古も何から何まで違いますから。
 歌舞伎っぽくしたい部分は、セリフとかリズム、所作を
 みんなに教えるというのも、今回の僕の役割でした。
 歌舞伎以外のお芝居も、今までやらせていただいてますけど、
 舞台の上では、歌舞伎も目指すところは同じなので。」

キャストも豪華!
宮沢りえさん、妻夫木聡さん、古田新太さん、
佐藤隆太さん、鈴木杏さん、池谷のぶえさん。
稽古入れると4ヶ月、61回公演の舞台でした。

杏子は2回も見に行くほど、素晴らしい作品!
再演を望む声もありますが、、、
「でも、このメンバーでは、もう、、、どうかな〜(笑)」


M1. 忍冬(すいかずら) / 村上沙由里
M2. Another One Bites The Dust / Queen
M3. I Was Born To Love You / Queen