本日は隔月発売『ジャズ批評』最新号で取り上げられ、
この番組でもお伝えしておりました今年ジャズ誕生100年を迎え
行方さんが選曲している、「ジャズ100年の100曲」の名演特集~前編です!
行方さんが100年を10年区切り選曲しつつ、かつ比較しながら
ご紹介いたしました。
まずは1曲目は、初代ジャズ王オリヴァー作曲「ウエストエンド・ブルース」、ルイ・アームストロング演奏、1928年の録音。
ルイは「オリヴァーがいなければ今日のジャズはない」と言っていたそうです。
2曲目は、1967年録音のルイ大ヒット曲「この素晴らしき世界」を続けてお届けいたしました。
3曲目は、再び時代は戻り、30年代を代表するジャズメン、デューク・エリントンの演奏、1937年録音「キャラバン」でした。
60年代にはベンチャーズ、80年代にはウィントン・マルサリス、2015年には映画『セッション』で何度も脚光を浴びる1曲ですね。
4曲目は、40年代から。30~40年代はスウィングが流行りましたが、40年後半からビパップ=モダンジャズが登場いたします。
創始者のひとり、チャーリー・パーカー作曲の名演奏「ヤードバーズ組曲」をお届けいたしました。
5曲目は、ビパップが徐々にインテリ・ジャスへと変化していった頃の1曲リー・コニッツが師レニー・トリスターノと共演した1曲、「サブコンシャス・リー」をお届けいたしました。
6曲目は50年代。難解になりがちだったビパップを大衆化していこうとした流れ(=ハードバップ)を代表するホレス・シルバー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ演奏、1955年録音「ザ・プリーチャーズ」でした。
7曲目は5月のオープニング曲、マイルス・デイヴィス「マイル・ストーン」を改めて。
モード演奏(和音ではなくメロディでアドリブ)と言われる楽曲。1958年録音。
マイルスのペットが特長的です。
8曲目はオーネット・コールマン。
モード演奏により、アドリブはより自由になり、そしてフリー・ジャズ到来です。フリー・ジャズ代表するコールマンの「ロンリー・ウーマン」、1959年の録音でした。
最後は1950年代、ハードバップ時代を代表する1曲と言えば、と行方さんが選んだのは
セロニアス・モンク「ブリリアント・コーナーズ」でした。
(★ジャケット写真:収録アルバム『ブリリアント・コーナーズ』ユニバーサル ミュージック UCCO-99019)
来週は「ジャズ100年の100曲」の名演特集~後編 です。
60年代から始まります~
お楽しみに♪