豊洲移転 or 築地改修 さあ、どっち?

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。4月11日(火)放送の「WAKE UP NEWS」のコーナーでは地方行政に詳しいライターの小川裕夫さんを招き、都の市場問題プロジェクトチームが提出した豊洲移転と築地改修の2案について話を伺いました。

豊洲移転か築地改修か。二者択一を迫られている小池知事ですが、どちらの意見に傾いているのでしょうか。
小川さんは「迷いに迷って現在は少しまだ築地残留という気持ちが強いようです。豊洲(移転)に傾いてきているというよりも、築地がちょっと厳しいのでは? というニュアンスだと思います」と話します。

8日に発表された築地改修案では、再整備に必要な予算は約730億円。その場合、豊洲の用地は約4370億円で売却可能とのこと。
一方の豊洲移転案では、年間最大98億円の赤字という試算が。とはいえ実際のところ、築地残留には相当なハードルがあるようです。

「まず4370億円で売れるのか。この額に到達するにはさまざまな条件をクリアする必要があります。ひとつは容積率の緩和で、建てられるビルの高さに規制があるんです。六本木ヒルズのような高いビルは(豊洲には)建てられないんですが、それを建てられるくらいの規制緩和をしないとその値段では売れないんです」とのこと。

さらに移転・残留決断のタイミングについて、小川さんは「報告書が5月ぐらいにまとめられて、そこから決断となると思います。まだまだ築地にしろ豊洲にしろ新しい事実がどんどん出てきちゃうので、その都度決めるタイミングがずれちゃうんですよね。移転決断は(都議会議員選挙)後にまでもつれるでしょう。本当なら政治決断すべきなんです。小池さんは豊洲がダメだということで突っ走ってたんですが、実は築地もダメなところがあります。営業を続けながら築地を整備するのも難しいので、小池さんの中でも悩みどころでしょう」と話していました。