ある日のKIKI-TABI会議にて。
親分「今年は銀座線が100周年だからさ!(ドヤァ)
上野の辺りをぶらりしながら取材するのも良いんじゃないかな?」
全員「おぉ~!!100周年ですか!
それは良いフックになりますね!!さすが親分、良いネタ持ってるなぁ~!」
親分「へへ(ドヤァ)」
上野ロケ当日。
吉武「だからどこを探しても銀座線100周年ってワードが出てこないんだよ!
調べてみたらさ、今年銀座線90周年なのね!90周年!」
空の上の親分「ショボボボーン」
という訳で日本で最初の地下鉄が開業して今年で90周年(笑)
その地下鉄とは前述の通り銀座線であります。
1927年に上野―浅草間で開通した日本初の地下鉄、銀座線。
日本には無数の地下鉄が通ってますが、この1本から日本の地下鉄は始まった訳です。
しかもこの銀座線を通す工事はなんと当時人力で行われました。
およそ2年の歳月をかけて、上野―浅草間を人の力で掘り進めたんです!凄い!
主任「はーい、皆さんちゅうも~く!本日はお集り頂き有り難うございます。今日という日は我が国の地下鉄の歴史の記念すべき日です。
皆さんには上野と浅草を地下で結ぶ工事に携わっていただきます!
この工事が成功すれば、間違いなく我が国の交通事情は激変するでしょう。その第一歩を担うのが、本日お集り頂いた皆さんなのです!」
皆さん「おおぉ~~!!!」
主任「はい、それではここから掘っていきましょう。お~い、山田君、皆さんに例のもの配ってください!」
山田君「はい!かしこまりました!」
主任「はい、行き渡りましたね?ではそのツルハシを使って、じゃんじゃん掘り進んでいってください!よろしく~~!」
皆さん「えぇぇえ~~!!?じ…じ…人力~~!?」
はい、ひょっとしたら90年前にそんなやり取りがあったかもしれません。何にせよ2年の歳月をかけて、無事に上野―浅草間を地下鉄が通る様になったのです。その距離約2.2km、時間にしてものの5分です。
開業当時はその5分の為に2時間もの行列が出来たとか、上野から乗るのに上野広小路まで行列が出来たとか、色々言われております。
兎にも角にも、それから90年です。
今や東京は世界有数の地下鉄大国にまで成長を遂げました。
都内だけでも東京メトロと都営地下鉄を合わせて13路線が走り、
一日の利用客数は3000万人以上と言われています。
当然ですが地下鉄の駅のある町はそこを中心にして栄えていきました。
銀座線の上野―浅草の間には稲荷町、田原町という駅がありますが、
地下鉄の駅が出来た事で新たな人も集まり、商売が生まれ、町が活気づいたのです。
はい、そこで今回の旅です!(主旨までが長い)
銀座線という歴史的な地下鉄が通るその町にフォーカスしてみようじゃないか、と。
上野といえば動物園や博物館、美術館にアメ横に西郷さんだけど、
敢えてそこじゃなく、銀座線が通る町並みをぶらりしてみようじゃないかと。
ですので今回の旅には、いわゆる上野の観光地は一切登場しません!
そうではなく、人の営みが「音として伝わる」場所を巡っていきます。
吉武「ってな訳で、久しぶりのぶらりロケでゲスな。へへへ。」
横山「既に駅を観光地とは反対に来てるね。おっ、あんな所に○○○にそっくりな人がいる!!」
吉武「一番大人が言っちゃいけない事を率先して言わない!」
横山「へへへ。」
井門「住所で言ったら“東上野”なんですけど、こちら側はほとんど地元の人しかいらっしゃらないエリアですね。」
上野駅を上空から眺め、寛永寺とは間逆の方に歩いていくと、
ものの10分で確かな人の営みを感じる事が出来ます。
町工場があったり、路地の中に会員制のスナックがあったり、
自転車をこぐ中学生の姿があったり。
ここにはアメ横の方には無い、旧き良き下町・上野の姿があるのです。
そんな風景の中を歩いていると…。
吉武「あっ、ここ!ここ!東京でもここだけなんでゲスよ、地下鉄の踏切があるの!」
旅日記はこちらから
旅の動画はこちらから