長寿祈願や安産祈願のご利益がある「会津ころり三観音」の一つ、鳥追観音

放送後記


今回は「会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~」と題された福島県の日本遺産の中から:鳥追観音をご紹介しました。

会津若松市から北西におよそ30キロ進んだ西会津町にある如法寺。
そこに、会津三十三観音別格番外である鳥追観音が祀られています。

先週ご紹介した中田)観音と同じく「会津ころり三観音」の一つで、会津仏教の開祖、徳一が造営した、1200年の歴史をもつ会津屈指の観音様です。

この鳥追観音の御堂は、正面から入って参拝するのではなく、東口から入り、北側に祀られた観音様を参拝し、西口から出る、といった全国でも大変珍しい造りになっています。
これは、この世を表す東側から、極楽浄土を表す西側へ、観音様のお導きによって、往生できるよう祈願するためだと言われています。

また、長寿祈願に加え、子宝・安産祈願のご利益(ごりやく)もある事から、毎日、多くの老若男女が参拝に訪れています。

お堂内には、抱きつく事で良縁を呼び寄せる「福縁結び抱きつき柱」や、

自分の体の痛いところを一緒にさすると、身代わりになってくれるという「身代わりなで仏」もありますので、ぜひお試しください。


他にも入口の天井には、「見ざる・云わざる・聞かざる」の彫刻で有名な左甚五郎作と言われている「隠れ(かくれ)三猿」の彫刻があります。


全て見つければ、幸運が訪れるそうなので、挑戦してみてはいかがでしょう?


二つの猿は誰でも見つけられますが、三つ目の猿を見つけるのはとても難しいそうですよ。

ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。