仙台市の守護神であり、必勝祈願の神社、大崎八幡宮

1月には東北を代表する正月送り行事「どんと祭」で大変人が賑わいます。


今回は「政宗が育んだ”伊達”な文化」と題された宮城県の日本遺産の中から:大崎八幡宮をご紹介しました。

宮城県仙台駅から北西に向かってバスでおよそ20分。
降りた先の目の前には、真っ赤で大きな鳥居が飛び込んできます。大崎八幡宮です。


1607年に造営された大崎八幡宮は、政宗がこだわった豪華で華麗なる桃山建築で、実に雅な雰囲気に包まれています。
また伊達政宗の居城であった仙台城の北西、戌亥の方角にある事から戌亥の守護神とされ、戌年・亥年生まれの人々からは格別の人気があります。



厄除けや勝利の神様が祀られている事から、
ベガルタ仙台や東北楽天ゴールデンイーグルスの必勝祈願が行われる場所としても、とても有名ですね。



さて、そんな大崎八幡宮の行事の中でもひときわ有名なのがどんと祭。

正月飾りや護符を燃やすどんと焼きは、全国でも行われている正月送りの行事ですが、大崎八幡宮のどんと祭は、全国でも最大級の行事。毎年10万人もの参加者がつめかけます。

どんと焼きをする事で出てくる炎「御神火(ごじんか)」に当たると、この一年の健康や安全に恵まれると信じられてきました。

そして、この「御神火」を目指して参拝する「裸参り」も見逃せません。
およそ150年前、日本酒の杜氏(とうじ)が健康安全に加え、
美味しいお酒が出来るよう祈願するために参拝したのが始まりとされています。

現在も、さらしを回し、鉢巻を巻いて、口には私語を慎む為に「含み紙」という紙をくわえ、そして、両手に鐘と提灯を持ち、市内各所より数千人が参拝する様は、
杜の都・仙台の冬の風物詩として全国に知られております。

宮城県には、政宗が育んだ、粋で「伊達な」文化が、いたる所で皆さんを待っています。

ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。