花澤香菜 先輩からもらった“人生を広げる”大切な言葉

TOKYO FMの番組「クロノス」では、昨年12月の放送で、「こんなのあったね! 名言アワード2016」と題し、スポーツ、社会、エンタメ、男と女、珍言・迷言、といった部門別でリスナー投票を実施。 パーソナリティをつとめる中西哲生と高橋万里恵が、あらかじめ選出された8つの名言の中から「名言アワード2016」の大賞を部門別に発表しました。

「名言アワード2016」珍言・迷言部門

◆1位(43%)
『逃げるは恥だが役に立つ』沼田頼綱役・古田新太
「仕事の半分は『仕方がない』でできている、そして残りの半分は『帰りたい』」

◆2位(20%)
前東京都知事・舛添要一
「違法ではないが一部不適切」

◆3位(14%)
六代目・三遊亭円楽
「今回の騒動とかけまして、いま東京湾を出ていった船と解く、その心は、『航海(後悔)の真っ最中です』」

◆4位(10%)
水泳・萩野公介
「(NHK杉浦アナに)水をください!」

◆5位(6%)
成宮寛貴
「いますぐ芸能界から消えてなくなりたい」

◆6位(4%)
前経済財政担当大臣・甘利明
「いい人とだけ付き合っているだけでは選挙落ちちゃうんですね」

◆7位(2%)
元ボクサー・内藤大助
「男でいることに疲れた」

◆8位(2%)
鳥越俊太郎
「ネットにそんなに信頼を置いていない。しょせん裏社会だと思っている」

見事1位に輝いたのは2016年話題を集めたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)』からの名言。昨年はたくさんの映画やドラマから名言が生まれましたが、なかでも『逃げ恥』は量産し、名言ハンターの大山くまおさんも本当にスゴかったと舌を巻いていました。ちなみに、パーソナリティの高橋は『逃げ恥』の中でも「火曜日はハグの日です」をチョイスしていました。

そして2位には、大山さんも「これは典型的な迷言ですね。とんちんかんな言葉」と言いきっていた前東京都知事・舛添さんの珍言。さらには、「こういうのは昔の政治家の方はのらりくらりと逃げていた部分があったんですけど、今は通用しないんだなって思います」と、大山さんは今の世相とあわせて解説してくれました。続く3位は今年本当に多かった不倫スキャンダルの中でも、その対応が褒められた円楽さんの記者会見での言葉。これは、さすが落語家という名言でした。

数ある珍言・迷言の中でも、大山さんが選んだのは6位の前経済財政担当大臣・甘利さんの言葉。「とんでもない本音だと思うんですよね……もっと問題になるかと思ったんですけど、あまり問題にならなかった……ただ、こうやってむき出しの本音が出て来てしまう時代になってきたんだなっていうのが正直なところ」とその理由を語ると、パーソナリティの速水も「トランプさんが当選する今年ならでは」と同調していました。

「クロノス」では一週間に渡り2016年の名言を取り上げてきましたが、大山さん曰く名言は“自分の心のコンディションがわかる”ものだとか。「名言は刺さるものなんです。名言かどうかは実は受け手自身だったりするんですよ。逆に言えば、どんな言葉が刺さったかで自分の心のコンディションがわかる。自分の心のコンディションを知るために名言を読んでみるのもいいかもしれませんね」と名言のあり方を語ってくれました。さらに、2017年への期待としては前述の甘利さんのコメントを引き合いに「どんどん本音がむき出しになっていく時代、“ポスト真実”なんて言葉も出てきましたが、そこに惑わされないこと、本音というのは必ずしもいいものばかりではないので」と今後の名言の楽しみ方について教えてくれました。

また、今回「こんなのあったね! 名言アワード2016」でナレーションをつとめた声優の花澤香菜さんも2016年一番心に残っている名言を披露。「先輩から“常に心を動かしているといいよ”という言葉をいただきまして。心を動かさないでいることのほうが楽チンなんだけど、普段から動かしているとお芝居にも繋がっていきますし、それを聞いていろいろと人生が広がっていきそうな気がしました」と話してくれました。

2017年はどんな名言が生まれるのでしょうか!?