中西哲生×大山くまお「子どもの笑顔多き2017年に」

TOKYO FMの番組「クロノス」では、昨年12月の放送で「こんなのあったね! 名言アワード2016」と題し、スポーツ、社会、エンタメ、男と女、珍言・迷言、といった部門別でリスナー投票を実施。 パーソナリティをつとめる中西哲生と高橋万里恵が、あらかじめ選出された8つの名言の中から「名言アワード2016」の大賞を部門別に発表しました。

「名言アワード2016」社会部門

◆1位(36%)
伊達直人こと、会社員・川村正剛さん
「自分の過去は変えられないが、子どもたちの未来は変えることができると思います」

◆2位(34%)
高橋まつりさんの母・幸美さん
「命より大切な仕事はありません」

◆3位(11%)
ヒラリー・クリントン
「いつかきっとガラスの天井を打ち破れる」

◆4位(9%)
民進党代表・蓮舫
「息をするようにウソをつく」

◆5位(6%)
前東京都知事・舛添要一
「やっぱり中国のシルクってやつは、ここ(脇下や上腕を触りながら)が引っかからないんで、書きやすいんですね」

◆6位(2%)
ソフトバンクグループ社長・孫正義
「たかが3兆円」

◆7位(1%)
政治活動家・マック赤坂
「やっと泡沫候補が陽の目を見た!」

◆8位(0%)
みのりフーズ社長・岡田正男
「私ら昔食べる物が無いもんだから 腐ったご飯も洗って食べた」

1位と2位がかなりの僅差となった「名言アワード2016」社会部門。リスナー投票結果を受けて、名言ハンターの大山くまおさんは「やはり身近な社会問題と直結している言葉が選ばれたなと思います」と率直な感想を述べつつ、自らも1位の川村さんの名言推しだったそうで「僕にも4歳になる子どもがいまして、この言葉に胸がじーんとしました。実は川村さんのこの言葉には続きがありまして『子どもたちは虐待されるためでなく抱きしめられるために生まれてきた。涙を流すためではなく周りを笑顔にするために生まれてきた。そういう気持ちでこれからも活動を続けていきたい』ということを仰っていたんですね。本当にその通りだなと」と、子を持つ親として共感していました。

中西も「僕もサッカー教室などに行ったときに感じるんですけど、子どもが笑顔になると周りの親御さんたちも自然と笑顔になるんですよね。子どもたちが笑顔になる機会が増えることで、社会もちょっと変わっていくと思うし、川村さんのように子どもたちのための活動を増やしていきたいですね」と同調していました。

一方、高橋が印象に残った名言に挙げたのはヒラリー・クリントンの言葉。「ガラスは厚かったのかな……」と米大統領選の結果にも驚いたとのこと。大山さんは「ヒラリーさんの言葉よりもトランプさんの言葉が力を持ってしまった。そういう意味では、理想や理念、社会はこうあるべきとか人はこういう心を持つべきだといった気持ちよりも、剥き出しの本音で語った言葉のほうが力を持ってしまったのが2016年だったんじゃないかな」と分析。そして「普通、言葉というのは一言発するときにためらうこともあると思うんですけど、それがTwitterとかだと条件反射的に語ってしまう。それが政治の現場であるとか社会問題に対する皆さんの意見の発露とかそういうところにも表れてしまっている」と語るように、SNSの普及により言葉そのものの在り方も大きく変化しているようです。

最後に、大山さんは2016年の社会部門を総括し「川村さんや幸美さんの言葉など、弱い立場の人たちに目を向けた言葉が多くの人の共感を得ている。来年も弱い立場の人たちのことを考えた言葉がたくさん出てくるといいじゃないかなと思います」と、2017年に出てくる名言に期待を寄せていました。