今月のテーマは”いざ鎌倉~歴史と文化が描くモザイク画のまち”
今回ご紹介したのは、鶴岡八幡宮と段葛でした。
12世紀末、源頼朝(みなもとのよりとも)が開いた幕府によって、
鎌倉は急速に整備が進められました。特に、街の中心となったのが、
幕府の氏神である「鶴岡八幡宮」とその参道・若宮大路でした。
■そして、その後も神社やお寺が次々と建てられました。
現代にいたるまで、鎌倉は、頼朝ゆかりの古都、
多くの社寺(しゃじ)がある観光地として大いに賑わってきたのです。
■さて、鶴岡八幡宮へと続く若宮大路の中でも一際目立つのが、参道の段葛。
若宮大路の中央に一段高く築かれたこの道は、頼朝の妻・北条政子の安産を
祈願し造られました。
八幡宮に近づくにつれて、道を少しずつ狭くして、
遠近法でより長い道に見えるようなっています。
これは、海側から見える八幡宮をより遠く、厳かに見えさせるためだと言われています。
今年3月に改修工事が完了したので、ぜひ歩いてみてください。
■段葛を進んだ先に見えるのは、鎌倉を象徴する鶴岡八幡宮。
見所はたくさんありますが、境内を進んだ先にある「舞殿」と
「摂社若宮」
その奥の石段を上った先にある「上宮」は欠かせません。
特に上宮から一望できる鎌倉の眺めは見事です。
晴れた日には、若宮大路の先に海が見えます。
■オススメなのは夕方。段葛から八幡宮までがライトアップされ、
神聖で静寂な空気感の中、参拝する事が出来ますよ。
■そして、鶴岡八幡宮は、全国でも有数の紅葉の名所。
11月下旬には、鮮やかに色づいた木々に包まれますので、
紅葉を見ながら散歩してみるのも風情があっていいですね。
ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。