JAPAN HERITAGE ~ラジオ 日本遺産~ 岐阜城

放送後記


初回は、「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜”、2017年に信長が入城して450年というメモリアルイヤーを迎える岐阜城をご紹介いたしました。

戦国時代、齋藤道三が築き上げた岐阜の町を手に入れた織田信長公は、この岐阜城を拠点として、天下統一を目指しました。
標高329m。自然の要塞とも呼ばれる金華山(きんかざん)の山頂にそびえる岐阜城。現在あるものは、昭和31年に再建されたものですが、やはりその威厳のある
たたずまいに思わず心奪われてしまいます。

信長公は、本来見せてはいけない軍事施設である岐阜城にお客を招き入れ、城内全てを見学させた上に、宴会の時には信長公自らが食事を運び、ご飯のお替りまでよそったとされています。
皆さんの持つ信長のイメージから想像できますか?

そして信長公が岐阜城に招いて見せたかったのは、天守閣から見える風景。
360度一面に広がる、金華山や長良川の美しい自然と岐阜の城下町を一望できる大パノラマは、思わず言葉を失う程壮大です。晴れた日は名古屋市まで見えるそうです。



岐阜城のもう一つの魅力は夜景。昼の壮大さとはうって変わって、岐阜の街の光の煌めきが、ゆっくりと岐阜城を中心に広がります。信長公も見る事のできなかった幻想的なパノラマビューにうっとりする事でしょう。
ちなみに今年の岐阜城パノラマ夜景は、あと少し!
10月16日までの土日祝日に楽しめます。

武力だけでなく、文化力も示す事で天下統一を掲げた信長ですが、実は岐阜城から見える風景を、色々な人に自慢したかっただけなのかもしれませんね。

ちなみに今日のオススメ日本遺産メシは「信長ドテ丼」。



味噌でじっくり煮込んだ豚のホルモンと牛すじをご飯にたっぷりかけた料理、岐阜市ご当地グルメフェスティバルで見事グランプリをとった自慢の一品です。
岐阜城に上る途中にある金華山展望レストランで食べられますので、窓から見える天下を見下ろしながらぜひご堪能あれ。