蒲田健の放送後記

番組MCの蒲田健による放送後記 今回は村田沙耶香さん。

普通」のことを「普通」にできるのは、意外と「普通」のことではない、かも?

第155回芥川賞受賞作、村田沙耶香さんの最新作「コンビニ人間」

本来人間は想定外のことをする動物である、というのが村田さんの見立て。
しかしながら社会は「普通」という想定内を求める。
「普通」からはみ出すこと、はみ出す者は「普通」であるようにという圧力を
意図するせざるとに関わらず受ける。

この作品のラストをハッピーエンドと捉えるのか、バッドエンドと捉えるのか。
人間と社会の関係を深く問いかけてくる作品である。


「普通」なら「普通」にできるはずという
       それ本当に 「普通」のことか?


P.S.芥川賞受賞以降はさすがにお休みしているものの
しばらくしたらまたコンビニのバイトに入って、生活のリズムをキープしたいという
村田さん。
コンビニでの仕事と、執筆という、全く違う2つの活動を両立することで
お互いに好影響があるとのこと。その中から生まれる新しい作品にも期待です!