東京駅から新幹線で「くりこま高原駅」までおよそ2時間。
そこからレンタカーを借りて南三陸町までおよそ1時間。
東京からおよそ3時間で到着する町が、宮城県本吉郡南三陸町。
東日本大震災による津波で、甚大な被害を受けた町だ。
南三陸町と聞くと、防災対策庁舎やホテル観洋を思い出す方もいるだろうし、
三陸の豊かな海の幸を思い浮かべる方もいるだろう。
震災直後は津波で町の7割の建物が流されてしまった為に、
南三陸町と言えばあの津波後の姿を思い浮かべる方もいるかもしれない。
では震災から5年後の、今の南三陸町を思い浮かべる事は出来るだろうか?
――報道が減ってしまい、今の東北被災地の姿は分からない…。
――既に建物などが建って町も元通りなのでは…?
そんな風に考える方のほうが、ひょっとしたら多いのかもしれない。
今回の旅は震災から5年後の南三陸町。
取材してきたのは、町の姿と、人の心。
海に浮かぶのは養殖の浮き。今の季節はワカメやホタテ、牡蠣にホヤが旬だ。
朝から漁師さんの姿もちらほら見える三陸の海を眺めていると、まだ早いにも関わらず、ロビーで賑わうお客さんの声が聞こえてきた。
明るく大きなシャンデリア、笑い声の響くフロア。きっとこの風景も、震災から少しずつ取り戻してきた風景なのだろう。
着実に、少しずつ、時間をかけながら。
何故なら、南三陸町はあの震災によって、町を丸ごと失った町なのだから…。
旅の日記はこちらから
旅の動画はこちらから