ゲストは、
ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さん
東京生まれ、桐朋学園大学を経て、
イェール大学音楽学部大学院の
アーティスト・ディプロマコースを修了し
音楽活動を開始し1995年にCDデビュー。
「めざましクラッシック」、
「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト」など
演奏のみならずイベントや
コンサートプロデュースなど、
今年デビュー20周年を迎え
精力的に活動をしている。
高嶋さんが使用しているヴァイオリンは、1736年製のストラディバリウス。
愛称は「ルーシー」。
高嶋さんのお話によると現存するストラディバリウスは、700~800本あり、
裏板の破損など全てストラディバリウス製というものが少ないなか、
完全なもので名器と言われているものに名前がついているそうです。
杏子「1736年、279年前ってなんやと調べたら、江戸時代、享保21年、
それが脈々と生きてきて演奏されているって、いろいろ調べていたら、
平賀源内が8歳だった(笑)」
高嶋「そのネタ、もーらい!」
杏子「下世話な話、かなり高価ですよね?」
高嶋「はい、当時、銀行にお金借りに行ったら500万貸せますって言われて、
オイオイ桁が違うって。けど、その頃の私の値打ちだったんですね。
よくも500万もかしてくれるなって。
でも、手に入れられるときに買っておいてよかった。
今はもう手に入れられない値段になってしまって、どんどん値があがって、
なんのこっちゃって。会社や国で買うレベルです」
杏子「実際に弾いてみてどう」
高嶋「実は最初いい音がしなくて、変なもの買っちゃったなと、ちょっと思った。
だけど、師匠にコレは化けるよと言われて、弾かずに2ヶ月ぐらいいたのかな。
ある日、何の気なしに弾いたら、アレっこんなにいい音すんのと思って、
その日以来ずっと弾いています。金庫にずっと眠っていたし、生モンなんでね。
今の時期、弾くとビリビリっていうんです。
板の下のところがちょっと剥がれてたところを糊で貼っている部分が湿気で
とれたりするとビリビリって音がするんですね。
で、楽器屋さんに直してくださいって言ったら、
ほっといたら、また付くから直さない方がいい。
蓋を開けただけで音変わるからって。」
杏子「デリケートですね」
高嶋「バンドのメンバーに、音がビリビリするというと
早く修理にだせって言うじゃない。
さっき木工用のボンド買ったっていうと、みんなウソだろって慌てる。
私ならやりかねないからね」
とヒトネタ添えてくれました。
最近、自分が出したい音に楽器が変化していくと、すごく思うそうです。
高嶋ちさ子さんのSpice of Life・・「コンサート命」
嫌いでもあり、好きでもあり、これがないと人生やる気にならない。
1週間で2~3回コンサートをやっている時が一番イキイキしている。
そして・・後悔なくやめるのが目標。
やめて、ストラディバリウスを売って、左うちわダ!!
高嶋ちさ子オフィシャルサイト
http://www.takashimachisako.jp/
M1. Endless Summer Rain / 杏子
M2. 彼こそが海賊 / 高嶋ちさ子
M3. 主よ人の望みの喜びよ / 高嶋ちさ子