第39回


ゲストは、ミッツ・マングローブさん。

1975年神奈川県生まれ。
幼少期をロンドンで過ごし、帰国後、
慶応義塾大学卒業を経て、
再び英国ウェストミンスター大学へ留学。
20歳後半からは、
新宿2丁目でドラァグクイーンとして名を馳せ、
2011年には歌手デビュー、現在、
タレント、歌手として活躍。

初の自叙伝 『うらやましい人生』(新潮社)がある。


新宿2丁目、ドラァグクイーンの伝統芸はリップシンク(口パク)。
そこにミッツさんが生歌を持ち込んだことは衝撃的な出来事だったそうです。
2005年に、ギャランティーク和恵さん、メイリー・ムーさんと
3人組のコーラスグループ星屑スキャットを結成。

ミッツ「2000年ぐらいに昭和ブームがあって、それで2丁目に目が向けられたの。
    20代の女装がちあきなおみを歌うのもおしゃれでもあったし、
    伝承していかなくちゃいけない美意識やわびさび。
    それがひとつのスタイルとして3人がまとまって10年やってきて、、」
杏子「バービーが解散したから思うんだけど続けるって大事だと・・。」

ミッツ「でもね、解散が夢なの。解散を武道館あたりでやるのがね。
    百恵さんの武道館、キャンディーズの後楽園球場・・・
    解散引退公演というのが私にとってレジェンド的なものがあって、
    今ここで三人でグループ組んだら、あの解散が出来るんだと思って
    解散したいからグループやろうって魂胆でね。」
杏子「さすがやね。楽しみ」
ミッツ「普通の男の子に戻りますってね。ネタだからね。」


ミッツ・マングローブのSpice Of Life・・「佃煮」

「普通の人から見ればスパイスみたいなことを四六時中やっている。
 本末転倒で何もピリッとこない。私も人の子だって思うことが少ないんで、
 それがスパイスかな。」と言いつつ書いてくださった言葉が「佃煮」。

「ふとね、佃煮ってあるじゃない。実家では器に小分けしてあって
 夜になるとしまって朝の食卓の真ん中におく、あれって大人の光景ね。
 ついに私はその大人にはなれなかった」と。

ところがある日、女優の三田佳子さんから佃煮をいただいたミッツさん。
「器がないからビニール袋からお箸でとって直に食べています。
 ご飯ないからしょっぱーって。それが家の冷蔵庫に大事にポツンとあるんです。」
自炊しない炊飯器もないミッツさんにとって大切なスパイスなんですね。

M1. 寝てらんねえよ / 忘れらんねえよ
M2. 気になる女の子 That's The Way A Woman Is / 星屑スキャット
M3. Stuck In The Middle With You / Stealers Wheel