第36回


ゲストは、ミッツ・マングローブさん。
1975年神奈川県生まれ。
幼少期をロンドンで過ごし、帰国後、
慶応義塾大学卒業を経て、
再び英国ウェストミンスター大学へ留学。
20歳後半からは、新宿2丁目で
ドラァグクイーンとして名を馳せ、
2011年には歌手デビュー、現在、
タレント、歌手としても活躍。
初の自叙伝 『うらやましい人生』
(新潮社)がある。

ふたりの出会いは2010年、テレビ番組「五時に夢中!」。
ゲスト出演した杏子は、通販コーナーを担当していた
ミッツさんの声がいいなぁと思っていたそうです。
「低音で、倍音がある好きな声。
 コメンテーターとしても言葉の反射神経がスゴイ!」と杏子。すると
「必死よ。私、ボヤーと生きているから、あの番組でグイッてギア上げた。
 声さえ張ればテレビは成立するってプロデューサーに言われて、
 お姉ブームもあって鍛えられてこんななっちゃったけど。
 最近思うの、私こんな人じゃなかったって。
 切り口鋭くなんて言われると申し訳なくって。」と、
ミッツさんはいつまで経っても自信がもてないようです。

ミッツさんと杏子は2013年女性アーティストによる
音楽イベント「NAONのYAON」で共演。ミッツさんは、
「女性しか出られない、どの就職口よりも遠い。
 フライトアテンダントだとか憧れの職業があったんだけど、
 その中でも一番足を踏み入れることはないだろうなというとこに私は
 3本足で踏み入れたわけですよ(笑)」と振り返りました。

ミッツさんは40歳を迎えられて、初の自叙伝「うらやましい人生」を出されました。
「40歳ってキリのいい数字、その年齢に達することで自分の中の
 節目をつけないと、私たちって自分が今どこを走っているか分からないじゃない。
 昔の友達に会うと結婚、離婚、子供、昇給、昇格、転勤など節目がある。
 そういう周りの環境の変化もないところで生きているから、
 自分で何か節目をつけないとね。ボヤっと生きているだけだと損した気分だなと思って
 40歳になりますキャンペーンを自分のなかで繰り広げることにしたんです。」

ミッツさんは、お父さんの転勤で幼少期をロンドンで過ごしています。
家族でロンドンに渡った時、お父さん40歳、お母さんは39歳でした。
「両親にとっても、この年齢が大きな節目だったんです。
 両親にとって大きな転機となった年齢に自分が達し たということで、
 これはもう、つじつまが合いまくりだと!今だと!」

そして出版された自叙伝「うらやましい人生」にも書かれてある幼少期のお話へと…

M1. 星のかけらを探しに行こう Again / 福耳
M2. Shine On / Simply Red
M3. Material Girl / Madonna