第32回


ゲストは、
内科医・作家のおおたわ史絵さん。
東京都出身。東京女子医科大学卒業後、
大学病院、総合病院を経て、
下町の内科医として診療。
さらに、障害者医療や、
ボランティアで山岳医療にも携わる。
2005年に出版した
エッセイ『女医の花道!』は
ベストセラーになり、作家として、
コメンテーターとしても
ラジオ、テレビなどで活躍。最新著書「ヒトは医学で恋してる!」(文芸社)



おおたわさん曰く、結婚力とは・・
「結婚を優先順位の何よりも一番上にもってこれるか、そのために自分をまげられるか。
ほかのものをある程度犠牲にできるかがポイント。結婚力って備わったものじゃなくて、
その時期の自分のスタンスによって生まれてくるものです。
今からですよ!杏子さん。」と、励まされた?杏子でした。

著書「女医のお仕事」には、自身が“うつ病”になったことが書かれてあります。
昔の労働基準法が適応されていない、
研修医時代の一年目に休んだのは4日間だけ。
月収は二万五千円で生活できず親のすねをかじっていた。
昼夜関係なく体調が優れなくても患者さんは待ってはくれない。
先輩医師からは褒められることもなく厳しい言葉。
そんな生活が二年続き、ついに心が折れた。

「研修医が終わった時、体は動かなくなり半年間、
 泥のようになって何もしなくなって、今、考えるとうつ状態。
 医師免許までとって休んで何してるんだと、
 怒られるのかと電話も怖くて取れませんでした。
 でも、病んでいるという自覚はなく、
 ただ、ダメな人間になっただけと思っていた。
 だから、社会に適応する ことができない、
 医者ひとつ続けることもできない。
 医者の世界に戻ることは無いと思っていました。」


おおたわさんは、そんな地獄の日々から復活します。
「干上がった湖に少しずつ水が湧いてくる感覚が自分の中に出てきたんです。
 もう一度社会に出てみようと思い、何ができるか自分に問いかけたとき、
 やっぱり医者の世界。ただ、前と同じでは破綻することがわかっていたので
 ”医者じゃない顔”を作ろうと思ったの。」

このことをきっかけに、おおたわさんは”作家の顔”を目指します。
なんと原稿を週刊朝日のコラム編集部に持ち込んだ!
さあ、待ち受けていたものは?

M1. 恋するBAILA BAILA / 杏子
M2. Bamboula / Ringo Starr
M3. In Your Arms / Nico & Vinz