第28回


ゲストは、華道家の前野博紀さん
1970年福井県生まれ。
同志社大学文学部・英文学科卒業、
草月流に師事し、
2006年に独立「花匠前野」を設立。
作品制作、花教室、個展、
フラワーパフォーマンスの活動のほか
テレビやCMなどでも活躍。
著書「花のチカラ 前野博紀の生きる道」
「花をいける、言葉をいける」
絵本「旅するクジラ」などがある。


前野さんは30歳の時、草月流を習い始めます。
サラリーマンを辞め、風呂なしアパートに引越し、時給750円花屋でのアルバイトをしながら花の修行。
「一ヶ月分の銭湯代より安い、駅前のジムにシャワーだけ浴びに通っていましたよ。」

花屋で勉強し、草月流でのアシスタント経て、2006年「華匠・前野」を設立。
その時、奥様に突き付けられた言葉「あなたは何になりたいの?フラワーデザイナー?花屋?華道家?」
そこでは初めて「華道家」になろうと思ったそうです。
「華道家は唯一、花を命と見る。真剣という鋼で切ったら生かしきる覚悟がないとなれない。」
このことは花教室の生徒さんにも話すそうで華匠・前野花教室というより、
花道場と呼ばれているそうです。


生け花の美しいとされる黄金率ってありますか?
「宇宙の中で一番小さな図計って三角系。
点と点をつないでも線にしかならないけど、もう一点生まれると三角形ができる。
この世の黄金率は全て三角形と言われていて、それを知っていれば自分の立ち姿も美しいですよ。
アートの学校も行っていない僕が花から学んだことです。」なるほど!

そして、学ぶ意欲と継続していくことの大切さの話になりました。
「なんでも続けるって大変なことだと最近思う。怖いですよ、
次の時代、花っていうものがどう表現されていくのかを考えると今のままでもダメだと思うし。
世の中の情勢を読みながらデザインを残していく芸術ってなんだろうって思ったら、半歩さき、
一歩先の未来を予兆させるようなものを今の人たちに伝えていくこと。
最近そう思いながら制作しているんですけどね。」
、、、前野さんの学びのココロは止まることを知りません。

M1. 10 Years After / 福耳
M2. My Cherie Amour / Stevie Wonder
M3. Flowers / Steph Pockets


花匠前野 | 華道家 前野博紀 Official Web
http://www.kashomaeno.com