第21回


ゲストは、きものデザイナー 斉藤上太郎さん

京都出身。
三世代にわたる和装の家系に生まれ、
27歳できもの作家としてデビュー。
伝統的な和装文化を踏襲し現代空間に合った
“ファッションとしてのキモノ”
“進化するキモノ”を追求。
さらに和を楽しむライフスタイル」を提唱し
インテリアのデザイン、プロデュースを手掛けるなど
多方面に才能を発揮している。

「洋服感覚で作っていますが、何でも新しくするのがいいのかといったらそうでもない、様式美はちゃんと残していきたい。」
と話す斉藤さんのきものは、とってもモダンです。

いざ着るとなる手間もかかりますが、それも楽しみということを大好きな車に例えて
「クラシックカーが走っていると素敵でしょ。寒い日はすこし前にエンジンをかけるとか、
道具としてメンテナンスフリーは便利だけどメンテナンスを自分でやらなくなると車好きにはツマラナイ。
きものも毎日ジャブジャブ洗えるから毎日着ていくかといったらそうでもない、
前の日に白い半衿を付け替えて新しい気持ちで着ていく。そんな手間によって愛着も生まれます。」と。

着付けについては
「理屈さえわかれば、習うより慣れろかな。 こうしなきゃダメなんてない、杏子スタイルでいいです。
でも、綺麗に着ているかより、“こなし”着こなしが大事です。着こなしまでいったら鬼に金棒。どんなドレスにも負けません。」

海外できものを着る機会もある杏子ですが、
斉藤さんは「日本は文化のガラパコス状態!きものも和食も面白い発展の仕方をしてきて、
そのルーツが残っている素晴らしさを海外であらためて知るんです。海外のレセプションで、きものリクエストは多いんですよ。
肌を見せない色気が理解されて日本人らしいセクシーさをきものに見ているようですね。」

もっと、きものの良さを知ってほしいと盛り上がるふたりでした!

M1. Silly Scandals With Triceratops / 杏子
M2. Telegram Sam / T.Rex
M3. Some Like It Hot / The Power Station