第20回


ゲストは、きものデザイナー
斉藤上太郎さん。

京都出身。
三世代にわたる和装の家系に生まれ、
27歳できもの作家としてデビュー。
伝統的な和装文化を踏襲し
現代空間に合った
“ファッションとしてのキモノ”
“進化するキモノ”を追求。

さらに「和を楽しむライフスタイル」
を提唱しインテリアのデザイン、
プロデュースを手掛けるなど
多方面に才能を発揮している。



斉藤上太郎さんは27歳できものデビュー。洋服デザイナー時代の経験がとても役に立ったそうです。
例えば20年前、お父さまから出た指令は
「高級な絹のきものじゃなく、安いきものじゃなく、楽しめるきものを作りなさい。」
そこで考えたのがデニム地で赤のステッチも活かした、きものだったそうです。

斉藤さんは、「時代とともに街の景色も生活様式も変わっていくなか、
きものも変わっていかなくてはいけない。畳に座る生活から椅子の生活になれば、
どこに柄がくるのかで柄付けも変わるということ。
ただ初代から変わらないことは“いかに着る人が素敵に見えるか”ということ。
時代にあった“ファッションとしてのキモノ”を提案してきたんですよ。」

そして、きものと帯が別々の作家で作られていた時代に、
最初にきものと帯を同じ柄、色で一緒に作ったのも上太郎さんのお父様だそうです。

「それまできものって、マキシ丈のドレスを
違った色の20センチ以上の帯という太いベルトで上下分断する感じですよね。
150センチぐらいの小柄な日本人が帯で上下を分断するのは果たしてステキなのか?
流れを分断していると見るか、見ないのかなんですね。着姿を大事にしたんです。」
杏子も大賛成!

「いつまで、あんみつ姫みたいに着ているの。
歩くのは江戸城の廊下じゃないでしょ」と斉藤さん。
これには杏子も大笑い!いつ着るの?今でしょ!

M1. 無責任 / 浜端ヨウヘイ
M2. Driving Me Wild / Bryan Ferry
M3. You Keep Me Hangin' On / Aretha Franklin