2016.05.11〜 「食を通じて仏教を伝える、料理僧。」

第85回 ゲストは、浄土真宗東本願寺派 緑泉寺の住職、青江覚峰さん。

料理僧の青江さんの著書、
「いつもの、お寺のおかず」。
”野菜と豆と乾物で季節を味わう常備菜”というコンセプトの
美味しいレシピがまとまっています。

この本を考えたきっかけは、2011年に起こった東日本大震災。
「東京は被災地では無かったものの、不安を感じる方も多く、
 お寺に悩みを抱えた方がいらっしゃったんです。
 長く話していると、お腹空くんですよね!
 そのt起きに、冷蔵庫に常備菜をぱっと出して、
 食べながらお話ししましょう、ってできたらいいなって。」

お寺のお料理というと、精進料理。
時代や宗派によっても異なりますが、基本は、
動物性たんぱく質と五葷(玉ねぎ/長ネギ/ニラ/にんにく/らっきょ)を
避ける傾向にあります。

ですが、青江さんご自身は野菜以外も食べるとか!
「お寺なので、頂き物もします。お肉いただくこともあります。
 それを捨てることは、命にも頂いた方にも失礼ですから、
 いただけるものは、食べます。」
青江さんが監修された、漫画「サチのお寺ごはん」でも
美味しいお料理がたくさん紹介されています。


青江さんが定期的に開催する人気のイベント「暗闇ごはん」!
こちらは、薄暗い中でアイマスクをして、
視覚を閉ざした中で、料理をいただくというもの。
「現代人は忙しくて、食べながら、次のことを考えています。
 ”ながら食べ”はいけない、って言われながらも、
 私たちは、考え”ながら”食べています。」
目の前の食事とゆっくり向き合う時間を、と考えたそう。
”喫茶喫飯=お茶をするときはお茶を、ご飯を食べるときは食べる”という
あたり前のことをする時間になる、「暗闇ごはん」。
詳細は、緑泉寺のWebサイトや、
青江さんのTwitterなどをご確認ください。

M1. 花束  /  AL 
M2. The Warmth of the Sun / Matthew Sweet & Susanna Hoffs
M3. Just Wanna Be Home / Eric Kaz