2016年5月21日

西村由紀江のSmile wind



東北の被災地に、ピアノとピアノの音を届ける活動
「スマイルピアノ500」。

東日本大震災で失われたピアノの数は、
およそ500台だと言われています。
「失われたピアノとピアノの音を届けたい」
という気持ちから始めたのが、
「スマイルピアノ500」という活動です。

みなさんのご協力により、
グランドピアノ:5台、アップライトピアノ:31台、
電子ピアノ:6台、合計42台のピアノを届ける
ことができました。

東日本大震災からおよそ半年。
2011年9月7日に、岩手県の山田町へ
最初の1台を届けることができました。

この時は2件のお家に、
それぞれ電子ピアノをお届けたんですが、
どちらも被災地を訪れた時に知り合った
ピアノ教室の先生の生徒さん。

1件目は、中学3年生の女の子のお家
合唱コンクールの伴奏をするので、
早く家で練習がしたかったそうです。

2件目は、中学3年生の男の子のお家
先生の教室の中でも、特に練習好きな生徒さんで、
私がピアノを弾くと正座して聞いてくれました。

「スマイルピアノ500」の活動では、
ピアノだけではなくピアノの音も届けています。
ピアノを届けたときに、必ずピアノを弾かせて
もらうことにしています。

「スマイルピアノ500」が縁で、
多くの方と知り合うことができました。

ピアノをお届けしたお家の方はもちろん、
ピアノを譲ってくれたお家の方、
ピアノを運ぶのを手伝ってくださっている調律さんたち。

本当に多くの方の繋がりで
「スマイルピアノ500」は動いています。

私が「スマイルピアノ500」を始めようと
思ったキッカケの一つに、
ある女の子の存在がありました。

それは、震災直後に見た報道番組で、
被災してピアノが流されてしまった
女の子のインタビュー。

記者に「取り戻したいものは何ですか?」
と聞かれた女の子は、
「ピアノ」と答えたんです。

女の子の名前はアユミちゃん。
「いつかアユミちゃんにピアノを
届けたい」と思うようになりました。

そして、2014年の9月に、
陸前高田で暮らしているアユミちゃんに、
ピアノを届けることができました。

今日は、そのアユミさんと電話をつないで
お話を伺いました。

保育士さんになるのが小さい頃からの夢だった
アユミさん。

保育の勉強をするための数年間、
陸前高田を離れていたそうですが、
今回、陸前高田に戻ったそうです。

4月から保育士になったアユミさん。

これからも頑張って、いい先生になってほしいですね。

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番組では、あなたからのメッセージを
お待ちしています。

メールの方は、番組ホームページから!
ハガキの方は、今お聞きの放送局
『西村由紀江のSMILE WIND』 まで。


「家族や仲間の話」、「嬉しかったこと」
「失敗をしちゃったこと」など、
どんな出来事でも構いません。
「あなたの身近にあるエピソード」を
教えてください。

ピアノの生演奏と共に
ご紹介をさせていただきます。

あなたの聞きたい曲もリクエストして下さい。
エピソードと一緒にご紹介します。

被災地にピアノを届ける活動
「スマイルピアノ500」では、
震災でピアノを失った方、
またピアノを譲って下さる方からの
ご連絡をお待ちしています。
番組、または、私、西村由紀江の
ホームページまでご連絡ください。

お待ちしています!
http://www.nishimura-yukie.com/

あなたにとって、笑顔の風が吹く
1週間でありますように……。


♪今日OAした曲♪

●空へ / 西村由紀江
●出会い / 西村由紀江 ※生演奏